レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年11月20日
- 登録日時
- 2010/12/11 10:55
- 更新日時
- 2011/03/16 16:37
- 管理番号
- 2010-3
- 質問
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解決
陸軍士官学校の寮歌がどのようなものであったか知りたい。
- 回答
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自館所蔵の『日本寮歌集』(日本寮歌振興会 1991)、『日本校歌・寮歌集』(新興楽譜出版社 1973)を確認するが、陸軍士官学校の寮歌は掲載されていなかった。
『軍歌と戦時歌謡集』(新興楽譜出版社 1781)にも、陸軍士官学校の校歌や陸士作の歌、陸軍関係の歌が多数記載されているものの、寮歌は載っていない。
【陸軍】をキーワードに資料を探し、その中で『陸軍士官学校』(秋元書房 1969)を確認する。
明治35,6年、寮歌記念祭にて寮歌というものが確立した頃、陸士予科もその影響を受け、卒業式前百日の記念集会に毎年新しい歌を作って歌うならわしとなり、これが市ヶ谷台上の伝統となり、陸士の「雄叫」としての第一歩を印した。明治末期から大正初年までに作られた「雄叫」は百を超え、その中の珠玉の何点かが広く陸軍全体に浸透して、愛唱歌となり、軍歌となったとのこと。
この記述によると、陸軍士官学校において寮歌として定められているものはないが、「雄叫」が寮歌に近いものだと思われる。
また『日本寮歌祭四十年史』(国書刊行会 2000)の陸軍士官学校のページには「寮歌祭であるから、校歌でなく我々の寮歌にあたる「雄叫編」を歌おうという声も陸士内に強くあった」と書かれていた。
『陸軍士官学校』には「軍歌・雄叫集」として、いくつかの歌が譜面付で載っているので、これを確認してもらった。
『軍歌と戦時歌謡集』には「雄叫」という名称ではないが、陸士作の歌が多数掲載されているので、これも合わせて提供した。
- 回答プロセス
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①【寮歌】をキーワードに自館資料を検索し、『日本寮歌集』・『日本校歌・寮歌集』を確認する。
②【軍歌】をキーワードに自館資料を検索し、『軍歌と戦時歌謡集』等を確認する。
③【陸軍】関係の自館資料を確認する。
- 事前調査事項
- NDC
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- 声楽 (767 9版)
- 参考資料
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- 『陸軍士官学校』(秋元書房 1969)
- 『軍歌と戦時歌謡集』(新興楽譜出版社 1781)
- 『日本寮歌祭四十年史 」(国書刊行会 2000)
- キーワード
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- 陸軍士官学校
- 寮歌
- 軍歌
- 愛唱歌
- 雄叫
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000075037