レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年11月12日
- 登録日時
- 2016/12/01 00:30
- 更新日時
- 2016/12/15 00:30
- 管理番号
- 3A16003968
- 質問
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解決
心斎橋が木橋だった頃の図か絵を探している。
- 回答
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心斎橋は、摂津名所図会大成に未完のスケッチが掲載されています。また、『菊屋町文書』などの資料を元に作成された復元模型の写真が見つかりました。
『心斎橋筋の文化史』 (心斎橋筋商店街振興組合, 1997.5)
p.11-12 江戸時代の心斎橋復元図(平面図・側面図)、木橋「心斎橋」復元模型(監修:松村博氏 「江戸時代の心斎橋の構造と管理」参照)、「心斎橋の図」(摂津名所図会大成)の掲載があります。
p.188-198 松村博「江戸時代の心斎橋の構造と管理」掲載。構造や工事について詳細に解説されています。心斎橋に関する資料として、「菊屋町文書」等紹介されており、同文書には心斎橋の架け換えや修復の工事記録が6回分残されていると記載されています。
『摂津名所図会大成 其之2』 (暁 鐘成/著 ; 松川 半山/画 柳原書店, 1976)
p.568-569 「心斎橋」あり、未完成のスケッチです。
心斎橋の歴史については、以下の資料が参考になります。
『大阪の橋』(松村 博/著 松籟社, 1987)
p.220-228 心斎橋の項に、図や絵はありませんが、心斎橋の架け替えの歴史が記述されています。
p.220略年表によると、明治6年に鉄製弓形トラス橋に工事がなされており、それ以前が木橋であることが分かります。
『大阪春秋 : 心斎橋特集 通巻86号』 (大阪春秋社, 1997.3)
p.34-38 松村博「心斎橋の変遷」項があります。
『大阪春秋 : 特集心斎橋・島之内 第133号』(新風書房,2009.1)
p.20-23 松村博「東長堀川の橋」項があります。
- 回答プロセス
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1.資料1で心斎橋が木橋であった年代を確認、明治6年に鉄橋になったことがわかる。
2.当館デジタルアーカイブ(http://image.oml.city.osaka.lg.jp/archive/)をキーワード“心斎橋”、大阪府立図書館eコレクション(http://www.library.pref.osaka.jp/site/oec/index.html)をキーワード“心斎橋”で検索。
鉄橋の画像はあるが、それ以前のものはヒットせず。
3.「大阪府立図書館:大阪文献データベース」(http://refdb.library.pref.osaka.jp/cdb0100.asp)をキーワード“心斎橋”で検索、資料2・3が見つかる。
4.Googleをキーワード“心斎橋”で検索、復元模型の写真を掲載したサイト2点がヒット。
・心斎橋筋商店街:歴史資料館:心斎橋の変遷(年表)
https://www.shinsaibashi.or.jp/histories/chronology.html (2016.11.30確認)
・長堀・心斎橋タウンコミュニティ:心斎橋の不思議
http://nstowncom.blog.fc2.com/blog-entry-44.html (2016.11.30確認)
5.手順4でヒットしたサイトの出典を確認、資料6・7が見つかる。
- 事前調査事項
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摂津名所図会にはなし。
『大阪の橋』(松村博/著 松嶺社 1987)、『八百八橋物語』(松村博/著 松嶺社 1984)は確認済。
- NDC
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- 橋梁工学 (515 9版)
- 近畿地方 (216 9版)
- 参考資料
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- 当館書誌ID <0000164468> 大阪の橋 松村 博/著 松籟社 1987 9784879840820 (資料1)
- 当館書誌ID <0000600206> 大阪春秋 -大阪の歴史と文化と産業と- 通巻86号 心斎橋 大阪春秋社 1997.3 (資料2)
- 当館書誌ID <0011789671> 大阪春秋 -大阪の歴史と文化と産業を発信する- 第133号 特集心斎橋・島之内 新風書房 2009.1 978-4-88269-674-2 (資料3)
- 当館書誌ID <0000623146> 心斎橋筋の文化史 心斎橋筋商店街振興組合 1997.5 (資料6)
- 当館書誌ID <0000157048> 摂津名所図会大成 其之2 暁 鐘成/著 柳原書店 1976 (資料7)
- キーワード
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- 心斎橋
- 大阪府大阪市中央区
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000200627