レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/11/13
- 登録日時
- 2014/03/02 00:30
- 更新日時
- 2021/10/28 10:33
- 管理番号
- 200342
- 質問
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解決
近代登山の父といわれている、ウォルター・ウェストンと、芦安村(現・南アルプス市芦安地区)との関わりについて知りたい。
- 回答
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ウォルター・ウェストン 文久1年(1861年)~昭和15年(1940年)イギリス出身の宣教師。
明治21年(1888年)に来日して以来、大正4年(1915年)までの間に3回にわたり来日し、約12年間日本に滞在。2回目に来日した3年間は特に南アルプスの山々を登山。この時、芦安村(南アルプス市芦安地区)との関わりが生まれる。
明治35年(1902年)には北岳に登頂する際、芦安村(現南アルプス市)村長の名取運一を訪れ、登山の案内を依頼。外国人の登山に反対する意見もあるなか、紳士的なウェストンの態度に感銘した村長が村民を説得し、清水長吉ら三人を案内につけ、北岳登頂のサポート。
また、明治37年(1904年)には鳳凰三山の地蔵岳に登る時も、芦安村の人々が援助した。
ウェストンはこのときのことを著書『The Playground of the Far East』に収め広く世界に紹介。この本は現在、『日本アルプス再訪』というタイトルで翻訳されている。
芦安村では、南アルプスを開拓した人々の功績を後世に残そうと、平成元年(1989年)にウェストンらのレリーフを作り、広河原で除幕式を行った。毎年6月の最終週には、このレリーフ前で、南アルプス市開山祭の儀式が執り行われる。
- 回答プロセス
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インターネット・図書館システムで「ウェストン」「芦安」から検索し資料を紹介。なかでも『夜叉神峠 芦安の民話』に「ウェストン」の項目があり芦安村との関わりが書かれていた。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 夜叉神峠 第二版
- 広報あしやす 縮刷版 昭和46年4月(19号)~平成6年8月(124号)
- 知られざるW・ウェストン
- ウェストンの北岳
- 日本アルプス再訪
- キーワード
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- ウォルター・ウェストン
- 芦安
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000150117