レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年04月29日
- 登録日時
- 2023/10/24 18:23
- 更新日時
- 2023/11/27 14:02
- 管理番号
- 中央-1-0021676
- 質問
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解決
友達との対話の中で自分の意見を率直に言うと、相手にどう思われるのか不安になることが多い。
海外の場合だと全員が率直に意見を言えるのが当たり前だという偏見を持っているが、それが正しいという立場の人、正しくないという立場の人の、両方の意見を知りたい。参考にできる文献があれば教えてほしい。
- 回答
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それぞれの立場について、考えのヒントや参考になりそうな資料を紹介した。
≪率直に意見を言うことは正しいという立場についての資料≫
・『人とモメない心理学-トラブルの多い人、少ない人は何が違うか?-』加藤諦三/著 青春出版社 2013年
p174 イソップ物語の寓話を例に、「自分の意志を言えない人は弱さがあり、心の病につながる」ということが書かれている。
・『ハッキリものを言って嫌われる人、好かれる人の伝え方』野々村友紀子/[著] クロスメディア・パブリッシング 2020年
ハッキリ言うことの大切さが書かれているが、何も考えずに率直に言えば良いわけではなく、コツやスキルが必要、という書き方がされている。
・『素のコミュニケーション術-自分に自信がないあなたでも必ずうまくいく-』ワタナベ薫/著 サンクチュアリ出版 2013年
p29「気を使う方が逆効果になってしまう」
「コミュニケーションにおいても、緊張して取りつくろったり、普段の自分が出せない場面はたくさんあります。私たちは、素を見せたら嫌われるんじゃないだろうか、相手が引いてしまうんではないだろうか、格好悪いと思われるんじゃないだろうか、と無意識に相手に対して警戒して、なかなか素を出してコミュニケーションしません。(中略)しかし、それは大きな誤解で、素の人というのは、最終的に他人に信頼される人になります。」
・『話す!聞く!おしゃべりの底力-日本人の会話の非常識-』堀尾正明/著 講談社 2015年
p95外国人を悲しませた「カドがたたない会話」
日本人は誘いを断る時にも曖昧なやりとりをして摩擦を避ける。一方で欧米のように隣国と国境が接している外国人は契約を大切にするので物事をはっきり決めたい。
≪率直に意見を言うことは正しくないという立場についての資料≫
・『なぜ私たちは他人の目を気にしてしまうのか』竹内一郎/著 三笠書房 2014年
p132-137「“場の空気”を気にする人が9割」
「もちろん、政治や思想・信条など、言葉で議論するべきことまで、「空気」を読んで流されてしまう日本人の悪弊は正さなくてはならない。しかし、日常生活に起こる大方のことは、「空気を読む」ことで、無駄なエネルギーを費やすことなく、スムーズに決められる社会でもある。」
・『あなたの話し方はなぜ相手を怒らせるのか』植西聰/著 しりあがり寿/イラスト 宝島社 2013年
p46-47「露骨な本音を言ってしまう」
世の中には「言わないほうがいいこと」が存在するとし、ある例をあげ、「自分の本音をそのまま口に出すのは、とても危険なことです。」と説いている。
・『大人の人間関係力』齋藤孝/著 日経BP社 2018年
p242-243「筋の通った理屈で論破しても、そこには一文の価値もない。むしろ、人間関係を壊すという大きな代償がつきまとう。特に日本人の場合、意見の対立は“感情の悪化”に直結しやすい。いわゆる「ディベート」の文化が定着していない以上、白黒はっきりさせるようなコミュニケーション自体が、そもそも無意味なのだ。」
会議・打ち合わせの場面での話だが、率直に自分の意見を伝えることで起こる弊害について述べている。
また、率直に意見を言う場合も、何も考えずに率直に言えば良いわけではなく、コツやスキルが必要。
どのような伝え方をすればうまくいくのか、その言い方のスキルについて書かれている本も、参考として紹介した。
≪伝え方のスキルについて書かれている本≫
・『アドラー流たった1分で伝わる言い方』戸田久実/著 岩井俊憲/監修 かんき出版 2014年
自分の伝えたいことを相手に伝えるためのさまざまな言い方のスキルが紹介されている。
p36「いつも「いい人」でいることと、本当のいい関係を築くことはイコールではありません。本当にいい関係とは、お互いに言いたいことを伝え、話し合うことができる関係です。このときに大切なのは、他人にどう思われるかを気にしないこと。」
・『ピープル・スキル 人と“うまくやる”3つの技術』ロバート・ボルトン/著 米谷敬一/訳 宝島社 2010年
より良い人間関係を作るために必要なコミュニケーション・スキルであるピープル・スキルについて詳しく解説している。どのように意見を伝えればよいのか、どのような態度で人に接すればよいのかの参考になる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会学 (361 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- コミュニケーション
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 高校生
- 登録番号
- 1000340114