レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20221019
- 登録日時
- 2023/01/12 00:30
- 更新日時
- 2023/04/05 18:13
- 管理番号
- 0401004902
- 質問
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解決
『和鹿島村誌』に、地域に残された西南戦争の遺物として「第三番二小隊」の旗があると書いてあるが、この小隊の隊長が誰だったのか、その後どうなったのかを知りたい。
- 回答
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当該の戦いは、氷川の戦いといわれていると『和鹿島村誌』に記載がある。氷川の戦い当時(明治10年3月21日~3月24日頃)の第三大隊第二小隊の隊長であるかは確認できなかったが、『新編西南戦史』によると2月12日時点の薩軍編成表では、第三大隊第二小隊の隊長は汾陽五郎右衛門とある。
汾陽五郎右衛門のその後に関しては、『西南記伝 中巻 2』P164にある城山の戦闘に名前があり、P701に「汾陽五郞右衛門、仁禮新左衛門、長崎金兵衛は、一旦縛に就きしも、官軍の銃殺する所と為り」とあった。また、『維新史の片鱗』には「汾陽五郎右衛門切らる」という項目の中に、辺見十郎太に切られたとある。
国立国会図書館デジタルコレクション
『西南記伝 中巻 2』info:ndljp/pid/773387
『維新史の片鱗』 info:ndljp/pid/964354
- 回答プロセス
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西南戦争に関する資料の目次などで調査。国立国会図書館デジタルコレクションで、「汾陽五郎右衛門」のキーワードで検索した。また西南戦争を詳しく扱った『西南記伝』を、「汾陽五郎右衛門」のキーワードで全文検索した。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 薩南血涙史,加治木 常樹/著,大和学芸図書,1976.10 (p386に氷川の戦についての項目あり|0110214137|C/206.4/カ/)
- 新編西南戦史,陸上自衛隊第八混成団本部/編,陸上自衛隊第八混成団本部,1962.3 (p129~132に薩軍編成表あり|0110362852|C/206.4/リ/)
- 西南記伝 中巻(2) 復刻版 黒龍会/編 原書房 1969年 (|0110357878|C/206.4/コ/)
- キーワード
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- 西南戦争
- 薩軍
- 汾陽五郎右衛門
- かわみなみごろうえもん
- 氷川の戦い
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000327188