レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年05月03日
- 登録日時
- 2021/08/12 16:59
- 更新日時
- 2021/09/02 17:50
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-2637
- 質問
-
解決
浜口雄幸(はまぐちおさち)随感録に収録されている「青年時の回顧」「余と趣味道楽」の出典はどこか。
- 回答
-
当館に所蔵する随感録を確認し、下記のとおり案内。
・『浜口雄幸 日記・随感録』浜口 雄幸/著,池井 優/[ほか]編、みすず書房、1991.3
→ p451から随感録が収録されている。
二 青年時の回顧(p467)
六 余と趣味道楽(p484)
この資料の解題(p581)によると、
随筆は浜口の遺稿『随感録』(浜口富士子編、三省堂、昭和六年九月)を未発表草稿「自序」とともに発行したものとある。
と書かれている。
この遺稿『随感録』(浜口富士子編、三省堂、昭和六年九月)は当館に所蔵はなく国立国会デジタルコレクションにはデジタル化資料があるが、国立国会図書館内限定資料になる。
直接確認できないが、浜口雄幸の直筆の「随感随録」を娘である浜口富士子が編纂したものが遺稿『随感録』になったと思われる。
随感録の「序」(p457-458)には、
-------------------------------以下、引用--------------------------------
本年四月初めには再び入院致しましたが、四月九日第三回目の手術を受けて一ヵ月以上も過ましてからは体力も段々回復しだしたので、気分が良い時には自ら筆を執り、またベッドの側に私を呼んで文章を口授筆記させることも屡々ありました。「余と趣味道楽」・「登院より総辞職に至る」・「政治の形式と実質」・「雄弁術」・「国民生活の意義」・「青年時の回顧」・「無題」・「素人の教育雑観」はその筆記で其の後亡父自らが検閲し修正したものであります。
-------------------------------引用終わり---------------------------------
と書かれている。したがって「青年時の回顧」「余と趣味道楽」等は雄幸銃撃後の病院で富士子が代筆した可能性がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 個人伝記 (289 7版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000303084