レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/12/20
- 登録日時
- 2024/03/30 00:43
- 更新日時
- 2024/03/30 00:43
- 管理番号
- M23112014541802
- 質問
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どのような状態の水をおいしいと感じるのか。おいしい水の要件について知りたい。
- 回答
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①『水の不思議』の「65話 どんな水をおいしく感ずるか?」の項目で、水のおいしさについて解説があり、「まとめ」には「1L中にミネラルを20~120mg含んだ水がおいしく、遊離炭酸の量は1L中に3~30mgが適当で、日本の水道水はその範囲に入っている。殺菌のための塩素量は1L中に0.4mg以下がよいが、実際にはかなり多くカルキ臭がする。塩素などを除くため2~3分間沸騰させ、それを冷蔵庫で冷やして飲むとよい。10~15℃程度の冷たい水をおいしく感ずる。」と書かれている。
②『最新水の雑学がよ?くわかる本』の「2-1 おいしい水の条件とは」の項目で、「昭和四十年代から水源の汚染にともない、異臭味やカルキ臭の強い水などにより水道水がまずくなったと言われ始めました。(中略)厚生省は、水質や料理などの専門家によるおいしい水研究会を設け、一九八五年においしい水の水質要件をまとめました。」と説明がある。「おいしい水の水質要件」の表も掲載されている。
表によると、
「水温:20℃以下」、「残留塩素:0.4mg/リットル以下」、「硬度:10~100mg/リットル」、「蒸発残留物:30~200mg/リットル」、「過マンガン酸カリウム消費量:3mg/リットル以下」、「遊離炭素:3~30mg/リットル」、「臭気度:3以下」と7項目があげられている。
③『みんなの水道水』にも②と同様に、厚生省により「おいしい水研究会」が設置されたことや、おいしい水の条件が表となって掲載されている。
④『トコトンやさしい味の本』の「67 美味しい水とは何か?」の中で、「美味しい水については、実はかなり科学的に研究されているのです。」として、水中におけるカルシウムやカリウム等の成分の配合を式にした「美味しい水の指標」も紹介されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 無機化学 (435 9版)
- 参考資料
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①稲場秀明『水の不思議』 技報堂出版,2017,180p.参照はp.152-153.
②杉山美次『最新水の雑学がよ?くわかる本』 秀和システム,2012,205p.参照はp.44-45.
?アクア・ライフ・フォーラム21『みんなの水道水』 総合科学出版,2011,165p.参照はp.48-49.
④中村弘『トコトンやさしい味の本』 日刊工業新聞社,2007,159p.参照はp.152-153.
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①稲場秀明『水の不思議』 技報堂出版,2017,180p.参照はp.152-153.
- キーワード
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- 水道水
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2023112014550441802
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000348278