レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年01月24日
- 登録日時
- 2012/05/19 12:06
- 更新日時
- 2012/07/26 11:57
- 管理番号
- 埼熊-2012-030
- 質問
-
未解決
「前橋藩松平家記録 26」(前橋市立図書館編 煥乎堂 2002)の五拾人講について次のことを知りたい。
(1)p65に記載されている〈組合〉とは何か
(2)同一会の付番に重複したものがあるのはどういうことか(例十月七日会に壱番が3人いる)
- 回答
-
(1)(2)とも解答の掲載されている資料は見つからなかった。回答プロセスの調査経過を報告した。
- 回答プロセス
-
〈五拾人講〉について記述のある資料
『前橋市史 2』(前橋市史編さん委員会編 前橋市 1973)
『新編物語藩史 3』(新人物往来社 1976)
『大生相互銀行七十年史』(大生相互銀行社長室年史編纂室編 前橋 大生相互銀行 1987)
『川島町史 通史編 中』(川島町編 川島町 2008)
『川越市史 史料編 近世 3』(川越市総務部市史編纂室編 川越市 1972)
『編年百姓一揆史料集成 18』(青木虹二編 三一書房 1996)
インターネット情報の目録を調査する。
《群馬県立文書館古文書・県史資料目録検索》を〈五拾人講〉で検索し29件該当あり。
《埼玉県立文書館収蔵資料検索システム》を〈五十人講〉で検索し92件該当あり。
《東京大学史料編纂所DB》〈五十人講〉で検索し該当なし。
頼母子講・無尽講から調査する。
『日本社会民俗辞典 2』(誠文堂新光社 1958)p892-894「頼母子」頼母子や無尽など経済的な講に関する説明あり、〈五十人講〉なし。
『日本社会民俗辞典 1』(誠文堂新光社 1958)p356-361「講」講に関する詳細な説明あり、〈五十人講〉なし。
『講座日本風俗史 8』(雄山閣出版株式会社講座日本風俗史編集部編 雄山閣出版 1959)
p227-246「頼母子と無盡」(原島陽一)頼母子講のしくみについては詳しい。
p243に〈五十五人講〉への言及あり。「五十五人講の五十五人講の如く仕法通りに運営されれば、他の頼母子と同じものもあった。」とあり。
『庶民金融思想史』(日本経済評論社 1970)p52-53に頼母子講の種類についての記述あり。p112に、武士に対する金融として、小田原藩士の窮乏を救うために文政3年、公営の機関として〈五常講〉が設立された旨の記述あり。
『庶民の歩んだ金融史』(大阪 福徳銀行 1991)p100-104「頼母子講と無尽講」の項:頼母子講、無尽講に関する詳細な記述あり。〈五十人講〉なし。
『講集団成立過程の研究』(桜井徳太郎著 吉川弘文館 1977)
『桜井徳太郎著作集 1 講集団の研究 』(桜井徳太郎/著 東京 吉川弘文館 1988)
p404「一つは、講の構成員の員数を講名としている例である。十五人講・三十人講・百人講などはそれにあたる。」とあり、五十人講の名称も構成員から名付けられたものと思われる。
『森嘉兵衛著作集 2 無尽金融史論』(森嘉兵衛著 法政大学出版局 1982)索引に、三十人講・百人講・百五十人講等はあるが五十人講なし。
『近世房総の社会と文化 千葉史学叢書 3』(千葉歴史学会編 1994)p127-150「無尽講についての一考察」(井上準之助) 〈六会講無尽〉については詳述されるが〈五十人講〉の記述なし。
その他調査済み資料は以下のとおり
『国史大辞典 5』〈講〉の記述に〈五十人講〉なし
『古事類苑』 索引に〈五十人講〉なし
『広文庫』 〈五十人講〉なし
『大日本百科事典』〈五十人講〉なし 〈講〉の記述に〈五十人講〉なし
『数(かず)のつく日本語辞典』(森睦彦著 東京堂出版 1999)
『名数絵解き事典』(南清彦著 叢文社 2001)
『絵でよむ江戸のくらし風俗大事典』(柏書房 2004)
『日本民俗語大辞典』(桜楓社 1983)
『日本民俗大辞典 上・下』(吉川弘文館 2000)「頼母子講」の項あり、〈五十人講〉なし
『無尽及無尽会社論 近世商業経済叢書』(栗栖赳夫著 文雅堂 1922)p24-32「無尽の沿革」に〈五十人講〉なし
『近世後期経済発展の構造 米殻・金融市場の展開』(加藤慶一郎著 大坂 清文堂出版 2001)p99-125「頼母子講の展開状況 -江州日野・中井源左衛門家を中心に-」p127-148「頼母子講と商品流通 -安芸国豊田郡御手洗町を中心に-」〈五十人講〉に関する記述なし 巻末索引にも〈五十人講〉なし
『庶民金融思想史体系 1-4』(日本経済評論社 1977-1993)
『近世農村金融の構造』(雄山閣出版 1975)
『近世封建社会の貨幣金融構造』(塙書房 1971)
『三田村鳶魚全集』索引に〈五十人講〉〈三峰講〉なし 〈頼母子講〉の記述に五十人講なし
『三峰神社誌 講社篇 三峰講調査報告』(三峰神社社務所 1981)
『田端富士三峰講調査報告書 文化財研究紀要別冊 9』(東京都北区教育委員会生涯教育部社会教育課 1995)
『修験道の美術・芸能・文学 1 山岳宗教史研究叢書 14』(五来重編 名著出版 1980)
『東日本の山岳信仰と講集団 山岳信仰と地域社会』(西海賢二著 岩田書院 2011)p380-403「三峰信仰とその展開」(横山晴夫)に〈五十人講〉に関する記述見あたらず
『書斎の窓 132号』(有斐閣 1965)p18-22に米地実著「三峯講 長期総合調査その9」あり。〈五十人講〉については記述なし
- 事前調査事項
- NDC
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- 金融.銀行.信託 (338 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 無尽
- 五十人講
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000106229