レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/11/08
- 登録日時
- 2017/11/23 00:30
- 更新日時
- 2017/12/16 17:55
- 管理番号
- R1001243
- 質問
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解決
仏壇にあげる線香が亡くなった人の食べ物になるという話を聞いたが、それは本当なのだろうか。
- 回答
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・死後、四十九日までの間は香りや煙を食とすることから、線香の香りや煙が死者の食べ物となる。
・下記資料も紹介。
◆ 『よくわかるお香と線香の教科書』 愛知県線香卸商組合/編 三恵社 2015.1
◆ 『全書先祖をまつる』 村山広甫/著 ひかりのくに 1994.11
◆ 『日本人のための仏教のしきたり』 ひろさちや/著 大和出版 2007.10
- 回答プロセス
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①Googleで「線香&故人の食べ物」で検索。
下記参照URLのサイトを確認。
→「故人が亡くなってから四十九日が経過するまでに食べるものが線香の香りとされている」とあり。
②”線香””仏事”のキーワードでOPAC検索。
ヒットした資料と1番(180~)の仏教の棚をブラウジング。
→『よくわかるお香と線香の教科書』 愛知県線香卸商組合/編 三恵社 2015.1 P77
「人が亡くなってから忌明けまで食べられるものは「香り」や「煙」だけといわれています。」とあり。
→『全書先祖をまつる』 村山広甫/著 ひかりのくに 1994.11 P106
「中有にある間の死者の霊は、香を食とするところから~(中略)~中陰の間、お香を絶やさないように務めるのはこのためです。」とあり。
→『日本人のための仏教のしきたり』 ひろさちや/著 大和出版 2007.10 P72
「【中陰】もしくは【中有】⇒死後四十九日間、生まれ変わり先を決める期間
中陰の間、死者は姿、形のない、ただ意識だけの存在と考えられ、「意生身(いしょうじん)」とよばれます。この意生身は、香のみを食料とするので
「食香(じきこう)」ともよばれています。」とあり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 油脂類 (576)
- 仏会 (186)
- 参考資料
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- 日本人の「仏教のしきたり」ものしり辞典 ひろさちや/著 大和出版 2000.12 186 , ISBN 4-8047-5572-1
- よくわかるお香と線香の教科書 愛知県線香卸商組合/編 三恵社 2015.1 576.6 , ISBN 978-4-86487-309-3
- 全書先祖をまつる 村山広甫/著 ひかりのくに 1994.11 186 , ISBN 4-564-40208-0
- 日本人のための仏教のしきたり ひろさちや/著 大和出版 2007.10 186 , ISBN 978-4-8047-6150-3
- なぜ線香をあげるのか? http://takimotobukkodo.co.jp/column/%E3%81%AA%E3%81%9C%E7%B7%9A%E9%A6%99%E3%82%92%E3%81%82%E3%81%92%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B%EF%BC%9F 2017/11/3 (株式会社 滝本仏光堂)
- キーワード
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- 線香
- 仏事
- 仏教
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000225297