レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20201201
- 登録日時
- 2021/03/20 00:30
- 更新日時
- 2021/03/24 16:07
- 管理番号
- 400000178
- 質問
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解決
茨木二介元行が書いた『針聞書』について知りたい。
- 回答
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『新修茨木市史 第1巻 通史1』(茨木市史編さん委員会/編 茨木市 2012)P797
今新流(きんしんりゅう)の元祖である鍼医の茨木二介元行が、永禄11(1568)年10月に、師匠の教本の針治部分について書写した仮題『針聞書』という書物があることを紹介している。
平成14(2002)年大阪の古書市に出品されたもので、現在は九州国立博物館が収蔵している。
『戦国時代のハラノムシ 「針聞書」のゆかいな病魔たち』(長野 仁/編 国書刊行会 2007)
『針聞書』は病気別に治療法として、針、灸の位置や打ち方、漢方薬の種類をこと細かく記している。
『針聞書』に出てくる六十三匹すべての虫の図を収録し、その虫が体のどこにいるか、どんな特徴があるか、どんな病気を引き起こすか、どのようにして治療するかなどを紹介している。
巻末には『針聞書』の内訳と構成が紹介されている。
『虫の知らせ 九州国立博物館蔵『針聞書』』 (ジェイキャスト 2007)
『針聞書』に掲載されているハラノムシ63種類の絵図と詞書の再現や、『針聞書』という書名の由来(2002年5月の大阪古典会という古書市に本書が出品されたときに与えられた)、解説が載っている。
『はらのなかのはらっぱで』(アーサー・ビナード/著 2006)
『針聞書』の中に登場する虫たちを主人公にして、人間のからだの中をのぞいていく絵本。
『針聞書』は16世紀中ごろに書かれた医学書であると紹介している。
『針聞書』の内容は4部構成となっていて、この絵本では、第3部の虫たちにスポットをあてている。
国立国会図書館蔵書検索より
『医学史研究 通号88号』 (医学史研究会 2006)P441-444
「資料紹介 桃山時代の寄生虫学「針聞書」について」(上野 陽里/著)
シリーズ:特集 2006年(第46回)医学史研究会・総会報告(その1) 内の記事。 (2020年9月確認)
インターネット情報
「九州国立博物館収蔵品ギャラリー『針聞書』(九州国立博物館のHP)」
http://www.kyuhaku.jp/collection/collection_harikiki.html
針聞書の内容について記載しており、以下の4部で構成されていると紹介されている。
1 針の基本的な打ち方、病気別の針の打ち方などを記した聞書
2 灸や針を体のどこに打つか示した図
3 体の中にいる虫の図とその治療法(針灸や漢方薬)
4 臓器や体内の解剖図(2020年9月確認)
インターネット情報
「文化遺産オンラインHP」
https://bunka.nii.ac.jp/db/heritages/detail/539451
『針聞書』紹介文:永禄11(1568)年に、摂津の国に住んでいた茨木元行という人物によって書かれた東洋医学資料。針の打ち方や人体解剖図、病気の原因と考えられた想像上の虫の姿が描かれ、その虫の特徴と治療に有効な漢方薬などが記されている。当時の人々の病気に対する考え方がわかる貴重な資料である。
縦24.3 横21.4と紹介されている。(2021年1月確認)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 臨床医学.診断.治療 (492 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 茨木市
- 医療
- 鍼
- 歴史
- ハラノムシ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000295511