レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 1968年4月1日
- 登録日時
- 2012/07/27 02:03
- 更新日時
- 2023/09/14 09:58
- 管理番号
- 10-3A-201207-24
- 質問
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解決
大阪市の旧南区二ツ井戸町の出拠となっている「二ツ井戸」について
- 回答
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「二ツ井戸町」は大阪市旧南区にあった地名。現在の中央区瓦屋町3丁目、高津2丁目、道頓堀1丁目の各一部にあたる。
『大阪町名考 希有 第11輯』(佐古 慶三/編大阪 だるまや,1926.8)p.29
『南区志』(大阪市南区長堀橋筋一丁目外九十一ケ町区/編纂 大阪市南区役所,1928)p.525
には、二ツ井戸町について「二井相並び、難波の名井二井戸の址。出拠井名。」としるされている。
この「二ツ井戸」は道頓堀の東にあり、二井に仕切られているところから、この名で呼ばれていた。
二井をもつ井戸は、この井だけではないが、「ふたつ井戸」といえば、この井をさすことが多いのは
山本博 「井戸と伝説(最終回)」『水道事業研究』1965年 第53号 p.80
によると、西は歓楽街につらなるなど、ひと目につきやすい所あったためという。
『浪速叢書 第7 摂津名所図会大成 其1』(船越 政一郎/編纂校訂 浪速叢書刊行会,1927)P.233~234(摂津名所図会大成4)
にも「往還の傍に井あるは最古風なり、浪速の奇観とす」とある。
『摂津名所図会 4下 大坂部』(秋里 籬嶌/著 ; 竹原 春朝斎/図画 田村九兵衛,1796)二ツ井の項
では、「二ツ井戸」付近の風景が描かれ、「此井戸はよきとて此辺の用水とす云々」と説明されている。
『大阪ガイド』(牧村 史陽/著 東京法令出版,1961.9)p.79
『大阪風土記 : 大正』(大阪市教育部共同研究会/編 大正大阪風土記刊行会,1926.11)p.305
『大阪府全志 巻之2』(井上 正雄/著 大阪府全志発行所,1922)p.576
などにも、この井戸に関して、簡単に述べている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 『大阪町名考 希有 第11輯』 佐古 慶三/編大阪 : だるまや,1926.8<0080237449>
- 『南区志』 大阪市南区長堀橋筋一丁目外九十一ケ町区/編纂 大阪市南区役所,1928<当館書誌ID:0000579364>
- 山本博「井戸と伝説(最終回)」『水道事業研究』1965年 第53号<当館書誌ID:0080312706 >(p.80)
- 『浪速叢書 第7 摂津名所図会大成 其1』 船越 政一郎/編纂校訂 浪速叢書刊行会,1927<当館書誌ID:0000329652>
- 『摂津名所図会 4下 大坂部』 [秋里 籬嶌/著] [竹原 春朝斎/図画] 田村九兵衛,1796<当館書誌ID:0000520512>
- 『大阪ガイド』 牧村 史陽/著 東京法令出版,1961.9<当館書誌ID:0080258939>
- 『大阪風土記 : 大正』 大阪市教育部共同研究会/編 大正大阪風土記刊行会,1926.11<当館書誌ID:0080190595>
- 『大阪府全志 巻之2』 井上 正雄/著 大阪府全志発行所,1922<当館書誌ID:0070069487>
- キーワード
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- 大阪市大阪府南区
- 大阪市大阪府中央区
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 『昭和43年 大阪市立中央図書館 調査相談の記録6』より作成
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000109344