レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/09/25
- 登録日時
- 2008/12/05 02:10
- 更新日時
- 2022/08/15 17:26
- 提供館
- 京都市図書館 (2210023)
- 管理番号
- 右中-郷土-03
- 質問
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解決
賀茂七家(かもしちけ)の名前(家名)が知りたい。
- 回答
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森・松下・鳥居大路・林・梅辻・富野・岡本家。
以下の資料に家名が記載されています。
【資料1】『洛北誌-旧京都府愛宕郡村志』 (旧京都府愛宕郡役所編著 大学堂書店 1972) p187,188
【資料2】『京都産業大学日本文化研究所紀要 第5号 《上賀茂神社の氏人組織と文書/五島邦治著》』 (京都産業大学日本文化研究所 1999) p308~311
【資料3】『上賀茂のもり・やしろ・まつり』 (大山喬平監修 思文閣出版 2006) p294~295
【資料4】『上ル下ルの京の町』 (京都新聞社編・発行 1977) p35
- 回答プロセス
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●当館所蔵の名数数詞関連の資料を当たるがヒットせず。
●『日本史必携』 (吉川弘文館編・発行 2006) p220 “名数-七家” の項に「上賀茂神社社家(しゃけ)。」とあり、七家の家名が記されているが、Google検索してヒットした家名とは一部異なる。
●“上賀茂神社(賀茂別雷神社)” “社家” “神社・神道” をキーワードに資料を探す。
【資料3】のほか、『式内社調査報告 第1巻 京・畿内 1』 (式内社研究会編纂 皇學館大學出版部 1979) “賀茂別雷神社” の頁、また『国史大辞典 第7巻』 (吉川弘文館 1986) “社家” の項に、主な社家の家名が記載されているが、七家かどうかは不明。
神社・神道関連の事典に当たるがヒットせず。
●上賀茂の社家町は、歴史的景観を伝える地区として国や京都市に指定されている。“社家町”をキーワードに資料を探す。
『日本の町並み 1 近畿・東海・北陸』 (別冊太陽 平凡社 2003) “上賀茂” の頁に、「神主などの社氏(しゃし)と氏人(うじびと)とで社家を構成。神主になる家筋を賀茂七家と称し、梅辻家と岡本家がある」旨の記述あり。
また、『社殿のみかた図典』 (前久夫著 東京美術 1981) “社家” の頁に、「神主になるのを賀茂七家と称したが、梅辻家と岡本家の二家が今に伝えている」とあり。
●“上賀茂” “社家” “賀茂” をキーワードにCinii(http://ci.nii.ac.jp/)検索。
【資料2】がヒット。【資料1】をもとに考察との記述あり。2冊の内容から【資料3】を改めて確認、記載あり。
●たまたま見つけた【資料4】に“社家の町”の頁があり,「神主家は松下~の七家にかぎられた」と七家の名前あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 神社.神職 (175 8版)
- 参考資料
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- 【資料1】『洛北誌-旧京都府愛宕郡村志』 (旧京都府愛宕郡役所編著 大学堂書店 1972)
- 【資料2】『京都産業大学日本文化研究所紀要 第5号 《上賀茂神社の氏人組織と文書/五島邦治著》』 (京都産業大学日本文化研究所 1999) ※「カモ(賀茂・鴨)社関係の研究文献目録(稿)/所功・松田敬之編」 p342~366 は上賀茂神社・下鴨神社に関係のある既刊(明治初年~平成11年度)の研究文献が網羅されており非常に役に立つ。
- 【資料3】『上賀茂のもり・やしろ・まつり』 (大山喬平監修 思文閣出版 2006)
- 【資料4】『上ル下ルの京の町』 (京都新聞社編・発行 1977)
- キーワード
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- 上賀茂神社
- 賀茂別雷神社
- 社家
- 社家町
- 神職
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000049489