レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年07月08日
- 登録日時
- 2011/08/05 11:52
- 更新日時
- 2011/08/11 19:58
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-1344
- 質問
-
解決
「児童労働」に関する資料を探している。
ヨーロッパ諸国において、児童(子ども)を過酷な労働から守る法律はいつ頃、どのように成立したのか。
- 回答
-
1 「児童労働」に関する資料をご案内します。
■『児童労働 廃絶にとりくむ国際社会』(日本評論社 1997 資料コード8131000139)
p5に、年表「児童労働廃止の歴史」があります。
以下、抜粋
1369年 ベニス共和国が、一定の職業において13歳以下の子どもの就業を禁止
1841年 フランスが働く子どもに対する立法
1866年 第1回国際労働会議が、国際的な児童労働キャンペーンを呼びかける。
■『公教育制度の史的形成』(梓出版社 1990 資料コード8120162578)
p125「1890年以前の強制就学の規定について」に、イギリスにおいて、工場で働く児童の保護の観点から「工場法教育条項」が制定された、等の記述があります。
■『「資本論」と産業革命の時代』(新日本出版社)p119「イギリスにおける工場立法の歴史」より
1800年代に、幼児や児童の飛散な労働実態が認識され始め、工場改革運動がはじまった。児童などを保護するための工場法の変遷について具体的な記述があります。
■『世界子どもの歴史 現代』(第一法規 1986 資料コード8120619082)
p207に「子どもの労働」の項があります。現代における児童労働の状況に関する説明が主です。
「ヨーロッパにおける法律の成立」に関する記述は発見できませんでした。
2 雑誌記事について
「イタリアにおける女性労働者の保護立法(1883-1902)」(イタリア学会誌 (43), 128-149, 236-237, 1993-10-20 )に、下記の内容の記述があります。
(以下、抜粋)
19世紀後半の西欧諸国では、女性や児童の労働の保護を目的とする、いわゆる保護立法が相次いで成立した。資本主義の発達が相対的に遅れていたイタリアでは、後述するように、1886年ベルティ法によって初めて児童労働の保護が実現され、女性労働の保護はさらに後の1902年のカルカノ法によって法制化される。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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『ちいさな労働者』あすなろ書房 1996
『世界商品と子供の奴隷』ミネルヴァ書房 2009
『教育と子どもの社会史』梓出版社 2007
『こどもの歴史』法政大学出版会 1996
『絵でよむ子どもの社会史』新曜社 1992
『児童労働』リブリオ出版 2008
『世界子どもの歴史』第一法規
『「資本論」と産業革命の時代』新日本出版社 1999
- NDC
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- 家族問題.男性.女性問題.老人問題 (367 9版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000089662