レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年04月07日
- 登録日時
- 2011/04/07 09:43
- 更新日時
- 2011/05/01 16:39
- 管理番号
- 福井県図-20110312
- 質問
-
解決
「あみ」という地名について→
「あみ」が現在の福井市舟橋であるという説の裏づけとなる史料がないか。(『福井県史 通史編』では、不詳となっている)
- 回答
-
(1)「あみ」の郷の位置を特定できるような史料は出てきていない。
・「安味」の位置については諸説あり、旧福井県史では「舟橋説」だが、新福井県史では『和名抄』にある足羽郡の15郡の中に安味があるものの、「阿味駅」が今立郡にあったことから、足羽郡の安味郷は不詳としている。
○古代(律令制時代)の越前国の諸郡の郷(里)について
→『福井県史 通史編1』
第四章第一節:足羽郡の郷(里)p342-345 -足羽郡には『和名抄』に安味・額田・足羽・・・(略)・・・曰理(ヒワタリ)の十五郡を載せる。(略)安味郷は「国司解」にみえる。「阿味駅」の所在とかかわらせて論じられることが多いが、第三節で詳しく述べられているように、阿味駅は今立郡域にあったので、足羽郡の安味郷は不詳とせざるを得ない。(p342) (曰 えつ、おち、い)
第四章第三節:若狭・越前国の駅家の比定(p467-470)表32「若狭・越前国の駅家比定地」
阿味駅(p477-479) 「越前国の駅家でこの駅家ほど諸説のあるところはない。」
福井市舟橋説,春江町松木説,坂井町大味説,足羽郡安味説,今立郡味真郷説 がある。
今立郡にあったという説にも二つある。(『吉田郡誌』p142-3 安味郷)
(和名抄・高山寺本-阿美なり…旧福井県史第一冊第一編 福井県史では安味p44)
(2)「あみ」について記載のある資料
『福井県史 通史編1』H201/H/6-1-1 「安味」p342 「阿味」p470 「阿味駅」p477
『日本歴史地名大系 第18巻』H290/H23/1 「阿味駅」p32 「安味郷」p41
『角川日本地名大辞典 18』H290/N12/1 「安味郷」p105(福井市南居説)
『中藤島村誌』H221/N5/1 「安味駅」p451 「安味郷安美」p454
『東藤島村史』H221/H10/1 「安味郷」p97
『ふるさとの宝東藤島』H221/H10/2 「安味」p23
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 北陸地方 (214 8版)
- 日本 (291 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 和名類聚抄
- 足羽郡
- 駅制
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000084343