レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年4月12日
- 登録日時
- 2012/08/01 18:48
- 更新日時
- 2012/12/08 14:29
- 管理番号
- 名古屋市鶴-2012-011
- 質問
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解決
寺田栄一について知りたい。「得月」の主人であることはわかっている。
- 回答
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『中京名鑑 昭和3年版』、『愛知の文学碑 碑に見る文学史』、『婆佐羅たちの宴 名古屋演劇ペンクラブ半世紀』『荒川ふく小伝』から、経歴などがわかります。
- 回答プロセス
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(1)当館作成の「郷土人名索引」により、『中京名鑑 昭和3年版』p.172に書かれていることがわかりました。それによると“市内の有名なる割烹店得月楼の主人”であったことや“芸術方面に造詣深”かい人物であることがわかりました。
(2)インターネットで「寺田栄一」で検索すると、『愛知県文学資料館』がヒットし、句碑が蟹江町の鹿島神社文学苑にあることがわかりました。
(3)『愛知の文学碑 碑に見る文学史』p.233から、生年月日、生まれた場所、久保田万太郎の門下であったことなどがわかります。
(4)中日新聞のデータベースで検索すると、2件ヒットしました。記事を確認すると、『中日新聞 2006年1月26日夕刊』5面「生きることは描くこと 生誕100年 杉本健吉物語」に杉本と寺田が奈良旅行に出かけたときのことが書かれています。また『中日新聞 2001年2月8日夕刊』9面「中部の文芸」に紹介されている『婆佐羅たちの宴 名古屋演劇ペンクラブ半世紀』にお名前がでてくるようです。
(5)『婆佐羅たちの宴 名古屋演劇ペンクラブ半世紀』のp.96-102に「得月の若旦那として 趣味人寺田栄一の生涯」とあり、没年などがわかりました。
(6)また、名古屋市図書館OPACで検索したところ、寺田栄一の著作として『荒川ふく小伝』がヒットしました。それによるとこの本が“生まれてはじめての長い文章のはずで”、“寺田栄一の遺作ということになる”そうです。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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- 『中京名鑑 昭和3年版』 名古屋毎日新聞社 1928年 p.172
- http://www.apec.aichi-c.ed.jp/shoko/kyouka/kokugo/bungakushiryoukan/bungakuen216.htm [last access 2012/10/4] (愛知県文学資料館)
- 『愛知の文学碑 碑に見る文学史』 吉田弘/著 愛知県郷土資料刊行会 1979年 p.233
- 『婆佐羅たちの宴 名古屋演劇ペンクラブ半世紀』 水谷三佐子/著 中日出版社 2000年 p.96-102
- 『中日新聞縮刷版 平成13年2月』 中日新聞社 2001年
- 『中日新聞縮刷版 平成18年1月』 中日新聞社 2006年
- 『名古屋豆本 第29冊 限定版 荒川ふく小伝』 亀山巌 1972年
- キーワード
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- 寺田栄一
- 得月
- 人物-名古屋市
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000109587