レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年11月17日
- 登録日時
- 2020/01/05 10:16
- 更新日時
- 2020/02/09 14:58
- 管理番号
- 島根県2020-001
- 質問
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解決
島根県立図書館のホールに肖像画と「島根県立図書館の由来」と題した文章の額がある。どのような内容が書かれているのか。
- 回答
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額の内容は、島根県立図書館の創設から昭和43年10月の新館(現在の建物)建設までの経緯を記したもの。
昭和43年10月に現在の場所に図書館が新築された際に作られたと思われる。
額の文章は以下の通り。
また、額の隣にある肖像画は、文中にある創設者の一人、木幡久右衛門氏。
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「島根県立図書館の由来
明治三十二年第十三代木幡久右衛門氏外四名の先覚者によって、松江市母衣町に設立された私立松江図書館は、当時西日本唯一のものとして著名であった。その後旧松江城三の丸地内の現県庁所在地に移転され、大正八年には松江市立図書館に移譲したが、第二次世界大戦ようやく激化するにおよび昭和二十年建物疎開の厄に遇うこととなった。戦後関係者の努力によって県立移管が進められ、昭和二十一年旧松江城二の丸地内に、もとの青年道場を移築、島根県立図書館として再開されたのであるが、この木造館舎も既に老朽の度を加え、また施設も狭隘なるため、たまたま改築の議がおこり、各方面から要望が高まった。昭和三十九年にいたり、県庁周辺整備計画の一環として図書館の新築が決定され、一億数千万円の工費をもって、昭和四十三年十月遂に新館完成をみたのである。
思えばこの地一帯は、旧藩松江城につづくお花畑といわれ、世々藩候の居所であった南御殿のほか、当時社交、娯楽の施設が軒を連ね、松江藩の繁栄を表徴した由緒の地であり、しかも明治百年という記念すべき年にあたって、県民の宿願が達成されたことはまことに意義深いことである。ここに往昔を偲ぶとともに、県民文化の殿堂として限りない発展を祈って新図書館建設の記をする。
昭和四十三年十月
島根県知事 田部長右衛門」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 図書館.図書館情報学 (010 8版)
- 中国地方 (217 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 島根県立図書館
- 私立松江図書館
- 松江書籍縦覧所
- 松江市図書館
- 県立松江図書館
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000272123