レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/12/05
- 登録日時
- 2014/03/07 00:30
- 更新日時
- 2014/03/26 15:10
- 管理番号
- 0000000151
- 質問
-
解決
「加州住信房」という刀工について調べたい。応永期前後の古刀期の刀工のようである。
- 回答
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○信房について、以下の通り、応永期・寛永期・承応期の資料が見つかりました。
1.『加州刀工系図資料』中瀬真亮編 尾山刀剣会 1935.4(K756/1)
p35~36「一代鍛冶伝」に「信房 寛永の頃也。同(末退転)」とあります。
2.『加能郷土辞彙 改訂増補』日置謙編 北国新聞社 1979.6(K030/1)
p704「信房」の項に、「・・・古刀期に在っては加州住人信房と切ったものがある。応永頃。又新刀期では、承応三年前田利常が越中瑞竜寺に寄進した刀中に、賀州金沢藤原信房と銘じたものがある。」とあります。
3.『石川県史 第3編』石川県編 石川県図書館協会 1974(K209/24/3
(1)p704~706「瑞龍寺刀剣寄進」の項に、「承応三年・・・利常は領内の刀工22人を選び、各一刀を鍛造せしめて・・・越中高岡の瑞龍寺に寄進せり。」という刀工の中に、「賀州金澤 藤原信房・・・」とあります。
(2)p741「一代鍛冶」の項に、「寛永の頃には信房あり、加州金澤住藤原信房と切る」とあります。
4.『加州新刀大鑑』日本美術刀剣保存協会石川県支部編 日本美術刀剣保存協会石川県支部 1973.1(K756/11)
p2~3「瑞龍寺奉納刀と加賀新刀の全盛期」に、上記『石川県史 第3編』p704~706とほぼ同様の記述があります。
○以下の資料に「信房」については掲載されていませんでした。
5.上記『加州新刀大鑑』および『加州古刀大鑑』日本美術刀剣保存協会石川県支部[編] 日本美術刀剣保存協会石川県支部 1994.10(K756/23)に加州刀工の銘の図版が収録されているが、「信房」のものは掲載されていません。
6.『金沢市史 資料編16 美術工芸』金沢市史編さん委員会編集 金沢市 2001.2(K222/125/2-16)
の「刀剣」の項にも収録されていません。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 工芸 (75 9版)
- 参考資料
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- 1 加州刀工系図資料 中瀬 真亮∥編 尾山刀剣会 1935.4 K756/1
- 2 加能郷土辞彙 改訂増補 日置 謙∥編 北国新聞社 1979.6 K030/1
- 3 石川県史 第3編 石川県∥編 石川県図書館協会 1974 K209/24/3
- 4 加州新刀大鑑 日本美術刀剣保存協会石川県支部∥編 日本美術刀剣保存協会石川県支部 1973.1 K756/11
- キーワード
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- 刀工
- 信房
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000150309