レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年09月11日
- 登録日時
- 2016/11/19 14:52
- 更新日時
- 2016/11/19 14:52
- 管理番号
- 地-160005
- 質問
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解決
江戸時代に現在の川崎市川崎区で行われていたサトウキビ栽培に関する資料
- 回答
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川崎におけるサトウキビ栽培は、大師河原村(現在の川崎市川崎区)の名主・池上太郎左衛門幸豊が、延享年間(1740年代後半)に和製砂糖事業のために始めたものです。それまで輸入に頼っていた砂糖の国産化に多大な貢献をしました。詳細は下記の資料をご覧ください。
・「和製砂糖の開発と拡布事業」『川崎市史 通史編2 近世』川崎市、1994年、p448-451<K21.21/5/1-2>
・『近世糖業と池上太郎左衛門幸豊』渡辺光重著、日本評論社、1936年<K58.2/7> *「経済史研究」16巻1号(p68-89)抜刷
・「池上幸豊と和製砂糖拡布について」仙石鶴義著、『日本地域史研究』村上直編、文研出版、1986年<210.5/299>
・「池上幸豊と近世砂糖生産(1)」望月一樹著、『川崎市市民ミュージアム紀要 第14集』川崎市市民ミュージアム、2002年、p1-19<K06.21/12/14>
・「池上幸豊と近世砂糖生産(2)」望月一樹著、『川崎市市民ミュージアム紀要 第16集』川崎市市民ミュージアム、2003年、p1-20<K06.21/12/16>
・『近世和糖業の発祥過程 池上太郎左衛門幸豊に視点を据えて』谷口学著、楓橋書房、2005年<K58.1/60>
- 回答プロセス
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①当館OPACで「川崎」「サトウキビ栽培」というキーワードでは資料が出てこなかったため、『川崎市史 通史編2 近世』を見たところ、「和製砂糖の開発と拡布事業」という項目を発見。ここに、大師河原村の池上幸豊が甘蔗(サトウキビ)栽培をしたという記述があった。
②当館OPACで今度は「池上_幸豊」(*「太郎左衛門」は省略されている可能性があるためスペースを使用)で検索したところ、20件がヒット。その中で、砂糖(糖業)と関係がありそうなものをピックアップして提供した。
特に望月論文の註には先行研究が多くあり、有用であった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 中部地方 (215 8版)
- 食品工業 (588 8版)
- 農業史.事情 (612 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 池上太郎左衛門幸豊
- 甘蔗栽培
- サトウキビ
- 和糖
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000200096