レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/9/22
- 登録日時
- 2021/12/29 00:31
- 更新日時
- 2024/03/30 00:42
- 管理番号
- M21072314515021
- 質問
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古いスズメバチの巣を見つけたが、そのまま放置していても安全なのか。スズメバチは一つの巣をどのくらいの期間使うのか。
- 回答
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①『スズメバチの逆襲』の第2章「スズメバチの生態」では、女王バチの巣づくり、コロニーの発展・移住、廃巣について述べられている。p.85には、「五月からおよそ七ヵ月。キイロスズメバチやオオスズメバチでは、時に直径が一メートル近い大きさの巣がつくられることがあるが、そうした立派な巣も放棄され、二度と使われることはない。ひとシーズン限りの豪華な城なのである。」と書かれている。
②『スズメバチの科学』のp.90には「生殖個体の産出期に入った巣内では、母親の創設女王蜂は死に、働き蜂も日に日に減少し衰退の一途をたどる。交尾を終えた新女王蜂は、越冬場所としての土中や朽ち木に入り、翌年までの永い眠りに入る。残された巣は、他の昆虫類や小動物の居心地のよい越冬場所とはなっても、スズメバチに再度使われることはない。以上のように、いかに巨大な巣を築き上げてもその巣は1年たらずで廃巣となり、気候に適応した一年性の生活史を示すのである。」と書かれている。
③『巣づくりの名人スズメバチ』では、5月に女王バチが巣作りを始め、11月にはハチがいなくなっていることが記述されている。
④『昆虫社会の進化 ハチの比較社会学』p.329-372 松浦誠「スズメバチの生活史型ー営巣習性を中心に-」では、スズメバチ亜科Vespinaeに属する数種のスズメバチの営巣について実験と観察をもとにした研究結果が記述されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 昆虫類 (486 9版)
- 参考資料
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①中村雅雄 『スズメバチの逆襲』 新日本出版社,1992,182p. 参照はp.29-55.
②小野正人『スズメバチの科学』 海遊会,1997,174p. 参照はp.87-90.
③須田貢正『 巣づくりの名人スズメバチ』 六耀社,2017,29p. 参照はp.5-27.
④井上民二,山根爽一『昆虫社会の進化 ハチの比較社会学』 博品社,1993,532p. 参照はp.329-372.
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①中村雅雄 『スズメバチの逆襲』 新日本出版社,1992,182p. 参照はp.29-55.
- キーワード
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- スズメバチ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2021072314580515021
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000309743