レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 1999/08/25
- 登録日時
- 2005/02/11 02:56
- 更新日時
- 2009/12/15 18:34
- 管理番号
- 埼浦-1999-044
- 質問
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解決
娼妓関係制度について調べている。①明治5年人身売買禁止令(娼妓解放令)の太政官布告により都道府県は貸座敷制度を創設した。その時期を知りたい。②貸座敷制度は終戦の昭和20年まで続いていたのか。③いつ廃止したのか。
- 回答
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①貸座敷制度を創設した時期。
『さいたま女性の歩み 上』に旧埼玉県としては明治5年の太政官布告で廃娼県となる。
『埼玉県警察史 1』p897-899 明治8.11.30に熊谷県での規則「娼妓並貸座敷渡世規則」があり。明治9.8に熊谷県が旧埼玉県の管轄となる。
『埼玉県史料叢書 4』p204-206 明治9.10.6に「娼妓並黴毒検査概則」「娼妓並貸座敷渡世規則」が設けられる。
同じくp217-221 明治10.1.15に深谷、本庄地域に限っての規則「娼妓貸座敷並黴毒検査規則」が設けられる。
『県報』 明治23.8.8「貸座敷並娼妓取締規則」、明治33.11.9「娼婦取締規則施行細則」があり。
『埼玉県警察史 1』(前掲)p904には明治34.2.2「貸座敷営業取締規則」の記述があり。
②昭和20年まで続いていたのか。
それ以前に廃止。③を参照のこと。
③いつ廃止したのか。
『さいたま女性の歩み 上』p292-296 埼玉県公娼制度廃止へ。昭和3.12埼玉県会、公娼廃止建議案満場一致可決、昭和5.12自発的に廃業するかたちをとらせるなどの詳しい記述あり。
以上を回答し、資料を提供する。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 家族問題.男性.女性問題.老人問題 (367 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『さいたま女性の歩み 上』(埼玉県 1993)
- 『埼玉県警察史 1』(埼玉県警察史編さん委員会 埼玉県警察本部 1974)
- 『埼玉県史料叢書 4 埼玉県史料4』(埼玉県教育委員会 埼玉県 1998)
- 『県報 明治23.8.8、明治33.11.9』
- キーワード
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- 娼妓-埼玉県-日本
- 貸座敷制度
- 地方行政-明治時代
- 郷土資料
- 女性-歴史
- 太政官布告
- 埼玉県報
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000019488