レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年03月16日
- 登録日時
- 2006/04/27 17:27
- 更新日時
- 2006/04/27 17:28
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-0706
- 質問
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解決
和宮降嫁時、助郷によって中津川・見留野両宿にたくさんの死傷者がでたと、島崎藤村『夜明け前』にあるが、このことを記した史料はあるか。
- 回答
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1 和宮降嫁関係の資料を調査。大垣市で行われた展覧会の図録『特別展 中山道と皇女和宮』p.26によると、垂井宿の商家岩田家の記録『諸事商外記』に、「木曽路では雨が降り寒かったため、動員された人足に死者が多く出た」ことを伝える記述があるとされている。原史料を所蔵しているタルイピアセンターの連絡先を案内。
2 その後利用者より、『夜明け前』で史料として用いられた『大黒屋日記』『蜂屋源十郎覚書』にはそのような記述はないか、との再質問があった。
『藤村全集 第15巻』(筑摩書房,1976)に『夜明け前』執筆時に藤村が記したノート・資料類がまとめられており、その中に「大黒屋日記抄」が収録されている。文久元年11月3日の項(全集p.397)に該当する記述があった。
3 同じく『藤村全集 第15巻』の「備忘録 別冊ノ一」に、「八幡屋消息(覚書より)」として『蜂屋源十郎覚書』の一部が収録されているが、和宮降嫁の年代の記録はない。解題によると、覚書の記載はは万延元年10月19日までとあるので(p.796)、その翌年にあたる文久元年の記載はないものと考えられる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 中部地方 (215 9版)
- 参考資料
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- 『特別展 中山道と皇女和宮』(大垣市教育委員会,1999 郷土:205/ナ)
- 島崎藤村『藤村全集 第15巻』(筑摩書房,1976 7書庫:918.6/シ/15)
- キーワード
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- 島崎藤村
- 夜明け前
- 和宮
- 中山道
- 日本-歴史-幕末期
- 照会先
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- タルイピアセンター(垂井町)
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000028494