レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/11/01
- 登録日時
- 2008/01/31 02:10
- 更新日時
- 2008/02/15 16:31
- 管理番号
- 埼浦-2007-101
- 質問
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解決
高野縫殿介について書かれた資料が見たい。江戸時代の秩父の人物か。
- 回答
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『秩父市史 資料編1 松本家文書1』所収の「忍藩秩父領割役御公用日記 第一冊~第五冊」『秩父地方郷土史雑考』(柿原謙一 秩父郷土研究会 1993)収録論文「元禄十年の酒運上と秩父」「忍藩秩父領の割役」に見られる記述から、秩父の人物と考えられる。
- 回答プロセス
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1 『秩父市史 資料編1 松本家文書1』
「忍藩秩父領割役御公用日記 第一冊~第五冊」に、〈高野縫殿介〉〈高野縫殿助〉の名が散見される。同一人物と思われる。解説には、大宮郷の割役(=大庄屋)として高野家・松本家が世襲で勤めていた旨の記載があり、〈高野縫殿助〉は割役を出す高野家の人物だったと推定される。
2 『秩父地方郷土史雑考』(柿原謙一 秩父郷土研究会 1993)
論文「元禄十年の酒運上と秩父」p39-51
元禄十年頃の解説中、p42「縫殿助は大宮郷の割役にして、村役人を兼ねていたのであるが、醸造業も営み (略)」の記載あり。
また、p43「運上取立の制度行はるるに至れば、忍藩は酒奉行、手代、下役人を任命(略)、秩父領の下役人 は、大宮郷に四人任命せられ、皆造酒屋である高野縫殿助、久保次兵衛、半兵衛、源右衛門に仰付けられた。下役人は秩父領造酒屋取締の任務を帯び」とあり、これに続けて事務内容が列記されている。
※同論文に多数引用されている「酒御改日記」は、「高野家文書」(秩父市立図書館)として保管されている。
論文「忍藩秩父領の割役」p53-82
p56の引用文書「申渡覚」(正徳4年)に、割役〈高野縫殿介〉の名がある。
3 『秩父市誌』(秩父市誌編纂委員会 名著出版 1974)
p186-187に、「申渡覚」(正徳4年)の文書が紹介されている。
p186に、初期の割役の姓には、「鉢形北条家臣分限録中の大宮郷落居者にみることをうる」との記述があるため、 『埼玉叢書 2 新訂増補』(国書刊行会 1970)所収の『鉢形北条家臣分限録』を確認したが、高野姓の人物は見あたらず。
- 事前調査事項
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「秩父市史 資料編1 松本家文書1」p18に名主「縫殿助」の名が掲載されている。
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
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- 『秩父市史 資料編1 松本家文書1』
- 『秩父地方郷土史雑考』
- 『秩父市誌』(秩父市誌編纂委員会 名著出版 1974)
- キーワード
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- 高野 縫殿介(タカノ ホウドノスケ)
- 高野 縫殿助(タカノ ホウドノスケ)
- 伝記
- 郷土資料-秩父市-埼玉県
- 忍藩(オシハン)-江戸時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000041416