レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/09/22
- 登録日時
- 2009/03/18 02:12
- 更新日時
- 2009/04/04 13:59
- 管理番号
- 埼久-2008-052
- 質問
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解決
小年(こどし)という時候の言葉の意味を知りたい。歳時記によって異なるようだ。
- 回答
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『日本国語大辞典 8』p283に「小年」の項目あり。定義は「小正月のこと。元旦正月の大正月に対する語。《季・新年》」とあり。また、方言の用例として、①一月一四日のこと。新潟県三島郡出雲崎、②一月一五日のこと。熊本県球磨郡五木などとなっている。
国語辞典の類では、『言泉 日本大辞典 2』p1502に「こ-しゃうぐわつ 小正月」の項目があり、「正月十四日の称」とあり。
また、以下のとおり、歳時記・季語関連の資料ではその解釈・記述に差異がある。
『季語語源成り立ち辞典』p34「小正月」では、「元旦に始まる朔旦正月を大正月というのに対して、一月一五日の正月を小正月と呼びます。(以下略)」
『角川*俳句大歳時記 新年』p45「小正月」では、「大正月の年越しを「大年」というのに対して、小正月の年越しを「小年」という。(以下略)」
『大きな活字のホトトギス新歳時記』p49「小正月」では、「元日を大正月というのに対し一月一五日を小正月と呼ぶ。(以下略)」などとあり。編著者によって解釈の違いがあり、意味は特定できない。
以上を回答する。
- 回答プロセス
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以下の暦関連の資料には本文の見出し、索引、暦註一覧などに「小年」の語は見あたらなかった。
『日本の暦』(岡田芳朗 木耳社 1972)『日本の暦』(渡辺敏夫 雄山閣 1977)『だれにでもわかる暦の見方、つかい方』(松田邦夫 海南書房 1980)『暦ものがたり』(岡田芳朗 角川書店 1982)『暦のわかる本』(松田邦夫 海南書房 1987)『暦 日本史小百科 5』(広瀬秀雄 近藤出版社 1978)『古よみ』(東宗平 裳華房 1910)『こよみ便利帳 天文現象・暦計算のすべて』(暦計算研究会 恒星社厚生閣 1983)『こよみと天文・今昔 理科年表読本』(内田正男 丸善 1981)『暦のすべて その歴史と文化』(渡辺敏夫 雄山閣出版 1980)『こよみのはなし』(小松恒夫 さ・え・ら書房 1985)『暦入門 暦のすべて』(渡辺敏夫 雄山閣 1994)『暦のはなし十二ヵ月』(内田正男 雄山閣 1991)
- 事前調査事項
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ある歳時記には「小正月の前日」のことを言うらしいが、歳時記によって記述が異なる。
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 語彙 (814 9版)
- 参考資料
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- 『日本国語大辞典 8』(小学館 1978)
- 『角川*俳句大歳時記 新年』(角川学芸出版 2006)
- 『大きな活字のホトトギス新歳時記 改訂版』(稲畑汀子 三省堂 1996)
- 『言泉 日本大辞典 2』(落合直文 日本図書センター 1981)
- 『季語語源成り立ち辞典』(榎本好宏 平凡社 2002)
- キーワード
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- 小年
- 歳時記
- 季語
- 語彙-日本語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000052566