レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004/10/05
- 登録日時
- 2005/02/17 02:18
- 更新日時
- 2009/04/19 11:24
- 管理番号
- 埼久-2004-048
- 質問
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解決
西郷南洲の「偶感」(才子元来多過事 議論畢竟世無功 誰知黙黙不言裡 山是青青花是紅)が作られた時期や背景について知りたい。
- 回答
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この漢詩は古荘火海の作で、西郷南洲のものではないことがわかった。
- 回答プロセス
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『大西郷全集 3』のp1128に収録されており、「隆盛の子弟を教訓したもの及び自らの心事を詠じたものでその平素の心掛けあらわれているようなもの」との解説あり。
しかし、大橋良雄「南洲翁の漢詩に関する疑問」(『敬天愛人 第6号』所収)や小田正治「西郷南洲先生詩集について」(『敬天愛人 第10特別号』所収)を見ると、この漢詩は南洲翁ではなく古荘火海の作との記述あり。
鹿児島県図に問い合わせると、西郷南洲顕彰館館長の山田氏を紹介される。同氏からも「古荘火海の作品である」との回答を得る。
質問者に回答を伝えたところ、「西郷南洲の作でなければ、それ以上の情報は必要ない」とのことで終了した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 漢詩文.日本漢文学 (919 9版)
- 参考資料
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- 『大西郷全集 1~3』(大西郷全集刊行会 1927)
- 『敬天愛人 第6号・第10特別号』
- キーワード
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- 漢詩
- 照会先
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- 鹿児島県立図書館
- 西郷南洲顕彰館
- 寄与者
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- 西郷南洲顕彰館
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000020314