レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年07月01日
- 登録日時
- 2012/09/27 16:41
- 更新日時
- 2012/09/27 16:41
- 管理番号
- 市川20120701-02
- 質問
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解決
永井荷風の「荷風」の名前の由来を知りたい。
- 回答
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『ペンネームの由来事典』(紀田順一郎/著 東京堂出版 2001)、『作家のペンネーム辞典』(佐川章/著 創拓社 1990』、『明治の文人』(岡野他家夫/著 雪華社 1963)より、初恋の女性(お蓮という看護婦)に由来、荷という漢字が蓮の意味を表す、とあり。『荷風全集 第6巻』(岩波書店 1992)の「文藝諸名家雅号の由来」に「看護婦の名が「お蓮」と云ふので、其れに近いものをと考えた末に、荷風小史と云ふ字を得た。」との記述あり。ただし、『荷風全集 第30巻』(同 1995)の「私のペンネーム」では、雅号の質問に対し、「草稿執筆の際座敷の床の間に荷風十里香と云ふ先儒の書のありしより其場の思付にて荷風の二字を用候が小生雅号の初りにて別に深い訳のある次第にて御座なく候」。また、『荷風全集 第11巻』(同 1993)の「雅号の由来」では「柳浪先生の門に遊び初めて小説を公にするに当り俄に荷風となす。蓋し先生の雅号の仄字なるに対して平字を選みたるなり。」荷風は、雅号の由来について、答のつど内容に相違があった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000111884