レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/04/04
- 登録日時
- 2006/05/26 02:10
- 更新日時
- 2006/05/26 02:10
- 管理番号
- C2006Y0014
- 質問
-
解決
過去10-20年の日本のクエン酸の生産量の変遷、および最新の県別生産量
- 回答
-
(【】内は当館請求記号です)
過去10~20年間のクエン酸の生産量ですが、2001年までについては、『化学工業統計年報』(経済産業調査会 年刊 【Z41-479】)で掲載されています。これは、経済産業省が現在も行なっている生産動態調査のうち、化学工業品に関する年間の調査結果をまとめた資料です。これによると、クエン酸(上記年報中では「くえん酸」と表記されています)の1985年以降2001年までの生産量は以下のとおりです(単位は全てトン。なお以下の数値は、上記年報の、1988年版92ページ、1992年版98ページ、1996年版98ページ、2001年版137ページに掲載された統計表より転載しました)。
1985年:7,997、1986年:10,392、1987年:11,694、1988年:10,977、1989年:10,304、1990年:10,175、1991年:12,003、1992年:11,123、1993年:10,158、1994年:9,549、1995年:12,535、1996年:9,426、1997年:7,790、1998年:7,692、1999年:7,211、2000年:7,081、2001年:8,002
なお、同年報においては、数値は都道府県別には掲載されていません。また、2002年1月に実施された調査票の改正により、生産動態調査におけるクエン酸の調査は終了しています。
他の官庁統計資料としては、『工業統計表 品目編』(経済産業省経済産業政策局調査統計部 年刊 【Z41-489】)、『薬事生産動態統計年報』(厚生労働省医政局 年刊 【Z41-557】)があります。
『工業統計表 品目編』は、工業統計調査の結果を品目についてまとめた資料ですが、これには、「くえん酸(発酵法以外のもの)」という項目があります。同資料の、2003年版46ページ掲載の表「品目別出荷及び産出事業所数(従業者4人以上の事業所)」によると、同項目の1999年から2003年までの生産量は、1999年14,470トン、2000年10,029トン、2001年10,051トン、2002年2,952トン、2003年3,090トンです。
また、同じく2003年版の178ページ掲載の表「品目別、都道府県別の出荷及び産出事業所数」によると、「くえん酸(発酵法以外のもの)」が産出されているのは、大阪府、和歌山県、鹿児島県であるようです。ただしここには、各府県ごとの産出量は記載されていません。
なお、同資料の1999年版の2~17ページの記述によると、工業統計調査で「くえん酸(発酵法以外のもの)」単独の産出量等を調査し始めたのは1999年以降であり、それ以前は「その他の有機化学工業製品」という項目の1部を成すものという扱いだったようです。
『薬事生産動態統計年報』に掲載される「実生産医薬品生産・輸入・出荷・在庫数量」という表には、「クエン酸」、「無水クエン酸」という項目があります。これらの生産量は、「クエン酸」が2004年183,774キログラム、1995年197,855キログラム、1985年115,588キログラムであり、「無水クエン酸」が2004年44,906キログラム、1995年43,075キログラム、1985年0キログラムです(以上の数値は、上記年報の、1985年版318ページ、1995年版334、338ページ、2004年版342、346ページに掲載された統計表より転載しました)。なお、ここで対象となっているのは医薬品として用いられるクエン酸であり、クエン酸全体が対象となっているわけではないことにご注意ください(『ファインケミカル年鑑』(シーエムシー出版 年刊 【Z43-556】)の2001年版319~321ページには、クエン酸の化学工業製品としての概要が記載されていますが、このうち320ページには、「(クエン酸の;引用者注)用途分野は約70%が食品用に向けられ、その他工業用、医薬用などに使用されている」という記述があります)。
なお、同年報においては、数値は都道府県別には記載されていません。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 化学工業 (570 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 化学工業‐統計
- 医薬工業品‐統計
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000028737