レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年7月11日
- 登録日時
- 2022/03/27 16:51
- 更新日時
- 2022/03/30 10:22
- 管理番号
- 県立長野-14-220
- 質問
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解決
太平洋戦争の被害数で、日本が受けた数だけでなく、与えた数も掲載されている資料があるか。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
『日本大百科全書14』 小学館 1987 【031/ニホ/14】
p.539の「太平洋戦争」の項目に、日本の太平洋戦争/被害分布が、日本地図に都道府県別に図表で記載がある。同じ項目のp.540に戦争の結果として、太平洋戦争の人的被害としての正確な数字はわからないとの記載があり、日本側では、一般国民を含め250万人前後が死亡または、行方不明になった。日本の侵略を受けたアジア諸国での死者1800万人。中国では、軍人・ゲリラの死者321万人、一般市民の死者1000万人以上、との記載がある。
『国史大辞典8』 国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1987 【210.03/コク/8】
p.877に「太平洋戦争」の項目で戦争の結果として以下の記載がある。
日本国内の軍人・一般市民を含む人命の被害で300万人を超えている。原爆の死者や外地に残留し
た生死不明者等もあり、死者の数は250万~320万人までの諸説があるが、日本の経験した戦争被害
として莫大な数である。(中略)台湾の数字として、軍人死傷者数約400万人、民間人の死傷者数約
2000万人、戦火に追われて流亡者(流離失所者)約1億人とされている。
とある。
『世界大百科事典17』 平凡社 2007 【031/セカ/17】
p.101に「太平洋戦争」の項目で戦争の性格と人的被害として、
15年戦争の日本人犠牲者は、軍人軍属約230万名、外地で死亡した民間人約30万名、内地の戦災
死亡者50万名、合計約310万名との記載がある。中国の犠牲者数として、軍人の死傷者約400万名、
民間人の死傷者約2000万名にのぼり、フィリピンでは、軍民約十数万名が死亡したといわれてい
る。
との記載がある。
『太平洋戦争史 6』 歴史学研究会編 青木書店 1979 【210.7/190/6】
p.25-30「戦争被害」の項目に、人命の喪失として日本国内の犠牲者数やアジア諸国にあたえた被害として中国側の死傷者数等の記載がある。また、p.344-348に人の損害や中国の戦争被害等が表で記載がある。
『戦後史大辞典』 佐々木毅編 三省堂 2005 【210.76/サタ】
p.538に「せんそうひがい」の項目で1937(昭和12)年7月以降、8年あまりの戦争での日本人の死者は、約310万人。軍人・軍属は約230万人(うち海外210万人)、民間人約80万人(うち海外30万人)の記載がある。
『大東亜戦争全史』 服部卓四郎著 原書房 1965 【393/21】
p.1016に「人の損害」に、
今次大戦においての交戦各国の兵員、一般市民合わせての死者総数は約2200万人、傷者は約3400
万人と見積られている。大東亜戦争による日本人の人的被害は、約260万人に上った。
との記載がある。
『史料・太平洋戦争被害調査報告書』 中村隆英編 東京大学出版会 1995 【210.75/ナタ】
昭和22年(1947年)-昭和24年(1949年)にかけて、経済安定本部内において構想・実施された太平洋戦争被害調査を、当時の経済安定本部総裁官房調査課員、小川?太の資料にもとづいて収録し、解題を付したとある。
p.11-13に人的被害、物的被害の概観に太平洋戦争における死者数310万人余(厚生省の発表)の内訳が詳しく掲載されている。沖縄戦における死亡者数(昭和20年3-6月)が表で記載されている。
p.42に太平洋戦争の人的被害(死亡者を中心に)の表で中国、朝鮮、ベトナム、インドネシア等の国々の記載がある。p.43-46に各国の戦争被害としてイギリス、フランス、ドイツ、ソ連、ポーランド、ユーゴスラビア、フィリピンの人的被害の記載がある。
p.277-290に国内の人的被害が、都道府県別、都市別に詳しく掲載されている。
『面白いほどよくわかる太平洋戦争』 太平洋戦争研究会 日本文芸社 2000 【210.75/タイ】
p.246に「日本の戦没者の内訳」があり、日中戦争から太平洋戦争までの戦没者数310万人の内訳と戦場別の戦没者数(フィリピン・中国本土・旧満州・沖縄等)の記載がある。
『完結昭和国勢総覧 第3巻』 東洋経済新報社編・刊 1991 【351/トウ/3】
p.285に、太平洋戦争による都市別銃後人口の被害(昭和23(1948)調)、太平洋戦争による軍人・軍属被害(昭和17~23)が表で記載されている。
『図説 昭和の歴史 7』 昭和の歴史刊行会編 集英社 1980 【210.7/203/7】
p.207-208に戦争の被害の項目で、国内の犠牲者数310万人、中国側の軍人、民間人の死傷者数等の記載がある。
- 回答プロセス
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1 太平洋戦争の被害数等の資料について、所蔵資料を「太平洋戦争」で検索。「事典」や2分類、3分類で絞ったものを調査する。
<調査資料>
『世界戦争史 別冊』 伊藤征之助著 原書房 1985 【209/イマ】
『20世紀年表』 毎日新聞社 1997 【209.7/ニジ】
『20世紀全記録 Chronik 1900-1986』 講談社 1987 【209.7/ニジ/1】
『年表太平洋戦争全史』 日置英剛編 国書刊行会 2005 【210.75/ヒエ】
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 10版)
- 国防史.事情.軍事史.事情 (392 10版)
- 参考資料
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日本大百科全書 14 (そーたろ). 小学館, 1987.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001845843-00 , ISBN 4095260149 (【031/ニホ/14】) -
国史大辞典編集委員会 編. 国史大辞典 第8巻 (すーたお). 吉川弘文館, 1987.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001887623-00 , ISBN 4642005080 (【210.03/コク/8】) -
世界大百科事典 17 改訂新版. 平凡社, 2007.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005912004-00 , ISBN 4582034004 ( 【031/セカ/17】) -
歴史学研究会/編 , 歴史学研究会. 太平洋戦争史 6. 青木書店, 1974.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I011074336-00 (【210.7/190/6】)
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日本大百科全書 14 (そーたろ). 小学館, 1987.
- キーワード
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- 太平洋戦争
- 死者
- 被害
- 加害
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- その他機関等
- 登録番号
- 1000314184