レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年06月09日
- 登録日時
- 2022/06/09 15:11
- 更新日時
- 2022/06/21 08:58
- 管理番号
- C2022口頭0601
- 質問
-
解決
小規模旅館の労働生産性について分かる資料はないか。
- 回答
-
お求めの数値を掲載する資料として、インターネット情報1を紹介します。
【 】内は当館の請求記号です。インターネットの最終アクセス日は2022年5月26日です。
インターネット情報1
「営業状況等統計調査」,日本旅館協会 ( https://www.ryokan.or.jp/top/news/?category_cd=3 )
一般財団法人日本旅館協会の会員を対象とした調査です。小規模とは、客室数が30室以下の旅館です。
令和3年度営業状況等統計調査の「解説編」p.16-17で、労働生産性を「売上総利益÷就業者数」で計算しています。小規模旅館の労働生産性は5,167千円です。同年度の「資料編」p.16「表7-2 就業者の状況(労務効率)」にも同じ数値が掲載されています。
なお、国立国会図書館の所蔵は以下のとおりです。ただし、一部欠号があります。
国際観光旅館連盟 編. 国際観光旅館営業状況等統計調査. 日本旅館協会, [1973]-[2012] 【Z3-3277】
営業状況等統計調査. 日本旅館協会, 2013 【Z3-3277】
続いて、NDLオンライン( https://ndlonline.ndl.go.jp/ )で、小規模、旅館、労働の3語のAND検索をした結果、小規模旅館の労働生産性について論じている論文が見つかりましたので、資料1として紹介いたします。
資料1
井門 隆夫. 地方小規模宿泊業(旅館業)における労働環境. 日本労働研究雑誌. 61(7)=708:2019.7. p.74-87 【Z6-175】
p.76の「Ⅱ 旅館業の労働生産性」では、インターネット情報2「法人企業統計調査」をもとに、宿泊業の労働生産性を算出しています。平成27年の調査をもとに算出した、資本金1000万円未満の小規模宿泊業の労働生産性は210万9000円です。労働政策研究・研修機構ウェブサイトで閲覧することができます。
https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2019/07/pdf/074-087.pdf
インターネット情報2
「法人企業統計調査」(財務省財務総合政策研究所)( https://www.mof.go.jp/pri/reference/ssc/index.htm )
営利法人などを対象とする標本調査です。確定決算計数を調査する年次別調査と四半期ごとの仮決算計数を調査する四半期別調査があります。
本調査での労働生産性とは、従業員一人当たりの付加価値額を言い、付加価値額を従業員数で除したものです。なお、本調査の統計上は旅館業という区分はありません。
調査の結果(目次)>結果>時系列データ(e-Stat)>任意の調査年度・年月>「金融業、保険業以外の業種(原数値)」をDBで開き、「表示項目選択」で以下のとおり絞り込むと表示されます。
1/4 「調査項目 (金融業、保険業以外の業種)」を「従業員一人当付加価値」
2/4 「業種 (金融業、保険業以外の業種)」を「宿泊業」
3/4 「規模 (金融業、保険業以外の業種)」を任意の資本金の額
4/4 「年期」を任意の年期
国立国会図書館提供調べ方ページ「リサーチ・ナビ」内の調べ方案内でも、宿泊産業に関する資料を紹介していますので、あわせてご覧ください。
・観光・宿泊産業について調べるには
( https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-102426.php )
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 経営管理 (336 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 小規模旅館
- 効率
- 労働生産性
- 労働環境
- 宿泊業
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 経済社会
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000317129