レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021.5.19
- 登録日時
- 2021/06/27 15:23
- 更新日時
- 2021/07/31 10:41
- 管理番号
- 3280
- 質問
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解決
インターポールの日本の事務所はどこにあるのか知りたい。
できれば関西にある事務所を教えてほしい。
- 回答
-
インターポールは、国際犯罪を視野に、各国の警察組織を結び
情報を共有し連携を図るための国際機関で、国際刑事警察機構ともいいます。
本部や支部の事務局は置かれていますが、加盟するすべての国に
支局事務所が置かれるわけではありません。
各国の中央警察組織に該当するものが「国家中央事務局」として指定を受け管轄します。
日本では警察庁の国際捜査管理官という部署の管轄になっており、
インターポールの単独の事務所は開かれていないようです。
1970年~2006年にはアジア地域における短波通信のための中継局が
東京に置かれていたようですが、規模や設置形態は不明です。
現在インターポールの事務局が置かれている本部や支部の所在地は
以下のとおりです。
・事務総局本部
フランス(リヨン)
・IGCI(事務総局本部の機能補完、アジア地域の活動強化を目的に設置)
シンガポール
・地域事務局
アルゼンチン・エルサルバドル・カメルーン・ケニア・コートジボワール・
ジンバブエ
・特別代表部
国際連合・欧州連合・アフリカ連合
・国家中央事務局
各加盟国1機関(警察機関)
・準国家中央事務局
アメリカ(プエルトリコ・米領サモア 2警察機関)
イギリス(ジブラルタル・バミューダ諸島等 7警察機関)
中国(香港・マカオ 2警察機関)
フランス(グアドループ 1警察機関)
- 回答プロセス
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1.キーワード「インターポール」資料検索
→『インターポール』(マルク・ルブラン/著 北浦 春香/訳 白水社 2005年)
原書の刊行は1997年であり情報としてはやや古いものだが、
インターポールの歴史や役割について詳しく書かれている。
訳者によるあとがきに警察庁の資料をもとにした日本のインターポールについての記述がある。
「(19)66年には東京無線局を開局してICPO通信網に加入し、70年には
それまでマニラにあったアジア地域通信網の地域局が東京に移転し、現在では
アジア地域加盟国45ヶ国の通信の中継局としての役割を担っている。」
2.『行政機構図 令和2年度版』(行政管理研究センター 2020年)調査
3.インターネットで「インターポール」検索
→「国際刑事警察機構」で再度検索
→ 警察庁のHPに国際刑事警察機構HP(https://www.interpol.int/)へのリンクと
パンフレットPDF(https://www.npa.go.jp/bureau/sosikihanzai/2021INTERPOL.pdf)
が掲載されている。
p.6「インターポールの活動」
(1)「インターポールの通信ネットワーク」
「1992年以降、それまでの短波通信に代わって電子メールの交換を可能にする
メッセージ交換システム(MHS)が導入され、2002年からは操作性及び経済性に
一層優れたI-24/7)の整備が進められ、2007年(平成19年)に全加盟国・
地域が接続された。」
p.35「国際刑事警察機構の概要」の「日本警察とインターポール」
「1970~2006年 アジア地域通信網の地域局の設置」
p.36「年表」
「1966年 通信網の東京局を開局」
「1970年 通信網の東京局が地域局に昇格」
「2006年 通信網の地域局の廃止」
- 事前調査事項
- NDC
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- 国際法 (329 10版)
- 参考資料
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『インターポール』
(マルク・ルブラン/著 北浦 春香/訳 白水社 2005年) , ISBN 9784560508930
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『インターポール』
- キーワード
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- インターポール(国際刑事警察機構)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000300868