レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/9/3
- 登録日時
- 2023/12/26 00:30
- 更新日時
- 2024/03/29 00:34
- 提供館
- 金沢市図書館 (2310230)
- 管理番号
- 玉川-001107
- 質問
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解決
【石川県出身の銭湯経営者について】 石川県から都会(大阪や東京)に出て銭湯で成功した例を知りたい。
- 回答
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国立国会図書館サーチで検索し、類似のレファレンス事例を見つけた。
「東京の銭湯経営者には富山県出身の人が多いがなぜか」(富山市立図書館)
この中に『銭湯の謎』と『絵でみるニッポンの銭湯文化』が紹介されていた。
『銭湯の謎』(112181064)p.182-183「銭湯と北陸の知られざる関係」に、東京や関西の銭湯に北陸出身者が多い理由が考察されている。
『絵でみるニッポン銭湯文化』(310520085)p.52に「銭湯人のルーツ 加賀・能登」という文章が掲載されている。
インターネット検索で以下の記事が見つかった。
「東京の銭湯経営者に「北陸出身が多い」説は本当か」
【URL】https://urbanlife.tokyo/post/56838/(2023年10月18日最終閲覧)
この中で北國新聞2002年10月8日付記事より、「石川県出身の銭湯経営者は大坂で六割、京都で八割を占め、関東でも新潟に次いで石川や富山、福井の出身者が多い」という一節が紹介されている。
北國新聞 平成14年10月8日 朝刊 35面「「父祖の地」で全国大会」に同文が掲載されている。全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会の理事長の出身地は鹿島町と記載されている。
『人文地理 第50巻4号』 「石川県南加賀地方出身者の業種特化と同郷団体の変容-大阪府の公衆浴場業者を事例として-」 宮崎良美/著 に、『地理 6-1』 「石川県人と大都市の浴場業」 金崎肇/著 の概要が紹介されており、昭和初期以降、七尾市の旧崎山村において、ほぼすべての転出者が東京の浴場業者になったこと、東京都・大阪府・京都府における石川県出身者の浴場の営業地が近接している(連鎖移動している)ことが指摘されている。また、宮崎論稿によると、石川県出身者は東京都で25%を、京都で70%を、大阪で約4割を占めることが指摘されている。
朝日新聞 令和4年9月28日 朝刊 19面(石川全県・1地方)「(北陸リポート)なにわに息づく能登人気質 過酷な仕事励み独立、石川・旧鳥屋町出身者ら/石川県」に、大阪の銭湯経営者で互助会を作った中蔵吉蔵などが紹介されている。
「能登出身の銭湯経営者データベース」に、文献や神社寄進物などから収集した能登出身の銭湯経営者の名前が掲載されている。
【URL】https://www.town.nakanoto.ishikawa.jp/soshiki/shougaigakushuu/2_1/1/7429.html(2023年10月18日最終閲覧)
『加能地域史 第80号』 「中能登町出身の銭湯経営者について」 道下勝太/著 に、能登部村出身の銭湯経営者及び鳥屋地区出身の銭湯経営者の名前が掲載されている。
『鳥屋町史 現代編』(109067184)p.151-192「表彰」の項に、銭湯経営者として酒道勇太郎、中屋吉郎、角屋増太郎、宿谷太助、髙木長一、山口多作、細川吉郎、細川正二の名前が掲載されている。また、『鳥屋町史』(11903501)p.540に昭和30年の風呂屋、豆腐屋出稼数が部落ごとに掲載されている。
『崎山のれきし』(119586986)p.88「泉米松」(崎山村鵜浦出身、東京の銭湯経営者)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000343991