レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/8/15
- 登録日時
- 2023/12/26 00:30
- 更新日時
- 2024/03/29 00:34
- 提供館
- 金沢市図書館 (2310230)
- 管理番号
- 玉川-001102
- 質問
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解決
【金沢の料亭「山乃尾(山の尾)」について】 卯辰山にある料亭「山乃尾」は、創業者の太田多吉が昭和初期に手放し、現在は経営者が変わっているが、その経緯を知りたい。
- 回答
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石川県立図書館の検索サイト SHOSHO(https://www.library.pref.ishikawa.lg.jp/shosho/)でキーワード「山乃尾」で検索。以下の新聞記事がヒット。
記事名 庭に聴く 北陸名園の四季 山乃尾・明治の料亭庭園(金沢市) 時の流れ見守る
掲載紙 北陸中日新聞:朝刊 掲載日 1993-12-26 掲載ページ 17
当館所蔵のマイクロフィルムで当該記事を参照。「明治二十三年に料亭「山乃尾」が開店。大正時代まで続く。この時、北大路魯山人が滞在した。その後、私邸となり、現在の店主本谷一弥さんの父弥太郎さんが昭和十九年に別荘として購入。同二十五年に料亭旅館「山乃尾」として再出発した。」と記載あり。
『紳士縉商北陸商工業名鑑』(大正5年)p.51「料理、仕出し」の項目に「太田多吉」の名があり、住所は八幡町十九、二〇合併と記されている。
国立国会図書館デジタルコレクション(参照 2023-08-15)
【URL】 https://dl.ndl.go.jp/pid/923535/1/56
『淡交』淡交 34(11)(407) 淡交社〔編〕 淡交社 1980-11 p.219「昭和七年九月二十七日、金沢「山の尾」の主人太田多吉が八十歳で終つた。(中略)太田の「山の尾」は、そのあまりにも本格の懐石料理風と、車を降りて玄関までかなり歩かねばならぬ不便の故で、彼の晩年には衰微していた。」とあり。
『石川県商工要覧 昭和27年版』(1952年)(119514029)p.119に以下のとおりの記載あり。金澤旅館業組合加盟旅館 〔号〕山乃尾旅館 〔所在地〕金沢市八幡町20 〔代表者氏名〕本谷たつ 〔電話〕③6154
『石川県商工便覧』1955年(昭和30年),北国新聞社,1955. 国立国会図書館デジタルコレクション 【URL】 https://dl.ndl.go.jp/pid/2477733(参照 2023-08-15)p.618に以下のとおり記載あり。
山の尾 〔所在地〕金沢市八幡町(卯辰山中腹) 〔電話〕(金沢)②3191 〔創業〕昭和25年9月 〔事業〕旅館・料亭 〔経営者〕本谷弥太郎
『特定商工業者名簿 昭和36年度』(1961年)(119532152)p.204の記載は以下のとおり。昭和35年度版以前には記載なし。
山の尾 特(特定商工業者) 金沢市八幡町18 〔電〕(2)3191~3 〔創〕昭和25年9月 〔責〕本谷多津 本谷一弥 〔従〕男5名、女12名 〔営〕旅館並に料理業 〔団〕石川県旅館環境衛生同業組合、金沢市旅館協同組合 〔銀〕北国銀行浅野川支店
『老舗のおかみ』北陸中日新聞/編 中日新聞社(2003.8)(118393180)p.19に以下の記載あり。 創業 一八三〇(明治二十三)年で、百十三年の歴史。料理人・茶人の太田多吉さんが創業。戦後、本谷家が営業を引き継いだ。現当主・本谷達弥氏は本谷家の三代目。
『大日本商工録 : 公認』第1輯,大日本商工会 編 大日本商工会出版部,大正7-8. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/956898 (参照 2023-08-15)p.1096の記載は以下のとおり。
飲食物業 筆矢甚吉 金澤市八幡町 兼仕出料理店
『日本紳士録』交詢社 編,交詢社,大正11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1703976 (参照 2023-08-15)金澤 p.16の記載は以下のとおり。
筆矢甚吉 筆甚楼割烹業 八幡町一六
『官報』大蔵省印刷局 [編]1934年04月14日,日本マイクロ写真,昭和9年. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2958658 (参照 2023-08-15) ●商號新設 商號山の尾 営業ノ種類 料理業 営業所 金澤市子来町一番地 商號使用者の氏名住所 筆矢甚吉(以下略)
『大金沢繁昌記』,北国日報社事業部,昭和10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1101333 (参照 2023-08-15)p.85に掲載の料亭「山の尾」は、想ひ出深い山の尾といふ名をそのままに襲名して~ とある。
上述の『淡交』の記事内に、『加賀の茶室』牧孝治、北国出版社(昭和48年)への言及があったため、同資料を参照した。p.282 益田鈍翁と山の尾の太田多吉 という項目があったが、料亭山の尾の変遷については記載がなかった。
以下の資料を参照したが、記載は見当たらなかった。
『金沢商工人名録』昭和3年、6年、8年、10年、14年版
『石川県営業別電話名簿』1929、昭和4年(118289978)
『金沢の百年 大正・昭和編』1967(109215652)の昭和25年9月のページ
『老舗百年』金沢商工会議所/〔編〕 金沢商工会議所 1981.10(11909605)
『金沢の老舗』本岡三郎,松原茂/監修 北国出版社 1971.06 (118413003)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000343987