レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/8/4
- 登録日時
- 2023/12/26 00:30
- 更新日時
- 2024/03/29 00:34
- 提供館
- 金沢市図書館 (2310230)
- 管理番号
- 玉川-001097
- 質問
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解決
【佐々木喜善と泉鏡花の関係について】 佐々木喜善が泉鏡花から手紙をもらったことがあるそうだが、二人の出会いや詳しいやり取りが知りたい。
- 回答
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『佐々木喜善先生とその業績』(129831360)p.12に「喜善は、明治39年1月18日、鏡花先生から上京を促す手紙を受け取っていた。」とあり、手紙についての詳細や二人の出会い、どんなやり取りが交わされたのかが知りたいとのことであった。
当館OPAC、石川県立図書館SHOSHOにて「佐々木喜善」とキーワード検索してヒットした資料のうち以下2点を紹介。
・『『遠野物語』へのご招待』(113078756)
遠野物語と佐々木喜善について、遠野物語ゼミナールの講演内容が記載されている。
p.3の前書きには遠野物語について「泉鏡花は筆力を高く評価し、若い芥川竜之介も興味を持ちましたが、島崎藤村や田山花袋は趣味的な著作にすぎないと批判しました。」と記述あり。
・『写真譜・民話のさと遠野』(11076099)
前半は「遠野フォト・フォークロア」として遠野の風景や人々の暮らしをおさめたカラー写真、後半は「遠野の四季」「遠野郷を訪ねて」「『遠野物語』の舞台背景」「遠野郷の民話」と題して遠野物語を中心に遠野について書かれている。
p.108「七 佐々木喜善のこと」として、喜善の生い立ちや遠野物語ができた背景などの記述あり。
しかし上記2点は、泉鏡花との詳しいやり取りについての記述はなし。
当館OPACにて「鏡花 書簡」とキーワード検索すると、鏡花が送った書簡がまとめて掲載されている泉鏡花集が見つかる。
・『新編泉鏡花集 別巻1』(112766060)
p.112に佐々木喜善への書簡の記載あり(明治39年1月1日 はがき)。
書簡の転載元である『遠野物語の人』をあわせて紹介する。
・『遠野物語の人』(180133528)
全編物語調で佐々木喜善の人生が描かれている。
p.61~63に喜善が鏡花の小説を繰り返し読み度々手紙を出したことや、鏡花の家をたずねたこと、神奈川県逗子で静養していた泉鏡花を見舞ったことや、書簡の内容について記述がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000343984