レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/09/28
- 登録日時
- 2023/05/26 00:30
- 更新日時
- 2023/05/26 10:39
- 管理番号
- 所沢富岡-2023-002
- 質問
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解決
ロンドンのウェストミンスター宮殿(国会議事堂)の火災を、実際に見て描いた絵画があると聞いたのだが、その絵をみることは可能か。
- 回答
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『図説呪われたロンドンの歴史』に「炎上する国会議事堂を描いたJ・M・W・ターナーの有名な絵は借りたボートに乗ってテムズ川南岸から見た光景だった。ターナーは夜を徹して筆をとり、油彩画2点と水彩画9点を生み出した。」と記載がありました。
以下の資料に収録されています。
〇『図説呪われたロンドンの歴史』 ジョン・D.ライト/著 原書房 2018年
〇『英国の水彩画』 斎藤泰三/著 彩流社 1987年
〇『ターナー』 ウィリアム・ゴーント/著 西村書店 1994年
〇『巨匠の絵画技法ターナー』 W.ハーディ/著 エルテ出版 1989年
〇『ターナー』 藤田治彦/著 六耀社 2001年
〇『もっと知りたいターナー』 荒川裕子/著 東京美術 2017年
〇『J・M・W・ターナー』 ミヒャエル・ボッケミュール/著 タッシェン・ジャパン 2002年
〇『ターナー』 オリヴィエ・メスレー/著 創元社 2006年
〇『世界の名画1000の偉業』 ヴィクトリア・チャールズ/[ほか]著 二玄社 2006年
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
〇『図説呪われたロンドンの歴史』 ジョン・D.ライト/著 原書房 2018年
p.202-237 「第6章 19世紀」の項目あり
p.213-215 「議会炎上」の項目あり
p.213 「1834年10月16日の夕刻、ウェストミンスター宮殿が炎上し、国会議事堂が全焼した。(中略)画家のJ・M・W・ターナーも現場に出かけ、火事のようすを2点の油彩画に描いた」と記載あり
p.214-215 図版の収録あり
p.214 「右:炎上する国会議事堂を描いたJ・M・W・ターナーの有名な絵は借りたボートに乗ってテムズ川南岸から見た光景だった。ターナーは夜を徹して筆をとり、油彩画2点と水彩画9点を生み出した。」と記載あり
2.後日調査の追加事項
〇『英国の水彩画』 斎藤泰三/著 彩流社 1987年
p.145-193 「第八章 二人の水彩画の天才の出現 -T・ガーティンとW・ターナー」の項目あり
p.177-193 「三、ジョセフ・マラード・ウイリアム・ターナー(一七七五-一八五一)」の項目あり
p.187-191 「二回目のヴェニス旅行……光と色彩の絵画の時代」の項目あり
p.187 「41,ターナー「国会議事堂の大火」」 図版(白黒)の収録あり
p.188 「一八三四年、光と色彩と影の探求という意味で著名な作品、「議事堂の大火」を発表する。これは、一八三四年十月十六日の夜、議事堂から出火し、建物が焼け落ちた歴史的事実にもとづいたもので、(中略)彼は出火と聞くと、直ちにかけつけ、他のロンドンっ子達と共にテームズ河の対岸から見物し、素早く筆を掻き擦るように、いくつかの水彩画を描く。そして、これを基に二枚の油絵を制作した。(以下略)」との記載あり
〇『ターナー』 ウィリアム・ゴーント/著 西村書店 1994年
p.12 「1834年,ターナーがペットワースからロンドンに戻ってきてまもなく起きた議事堂の火災は、絶えず彼の関心をひきつけてきた自然の災厄が、時事的な出来事と完璧に結びついたものであった。10月16日の火事の夜、テームズ河の両岸をあちこち飛びまわってスケッチブックに水彩ですばやく印象を描き留めながら(たとえば図版34),彼は壮麗な炎の饗宴を心ゆくまで堪能した。(中略)現在オハイオ州クリーヴランドにあるヴァージョン(図版35)はとりわけ壮烈である。」との記載あり
p.98-99 「34 議事堂の火災 1834年 水彩 23×32cm ロンドン 大英博物館」 図版の収録あり
p.100-101 「挿図33 ≪議事堂の火災≫ (部分図) 1834年 水彩 23.5×32.5cm ロンドン 大英博物館
「35 国会議事堂の火災,1834年10月16日 1835年展示 油彩・カンヴァス 92.5×123cm クリーヴランド美術館(ジョン・L・セヴァランス遺贈)」 図版の収録あり
〇『巨匠の絵画技法ターナー』 W.ハーディ/著 エルテ出版 1989年
p.42-45 「国会議事堂の炎上 1834年 29.8×45cm 水彩 クロア・ギャラリー,ロンドン」 図版の収録あり
〇『ターナー』 藤田治彦/著 六耀社 2001年
p.4-11 「序章 絵画のリアリティ」の項目あり
p.4 「図2 ≪国会議事堂の火災 一八三四年十月十六日≫部分」 図版の収録あり
p.5 「図1 ターナー≪国会議事堂の火災 1834年10月16日≫」 図版の収録あり
p.6 「図3 ターナー≪国会議事堂の炎上≫」 図版の収録あり
p.7 「図4 ≪国会議事堂の火災 1834年10月16日≫部分」 図版の収録あり
p.8 「図5 ターナー≪国会議事堂の炎上≫」 図版の収録あり
p.10 「図8 ≪国会議事堂の火災 1834年10月16日≫部分」 図版の収録あり
p.11 「図9 ≪国会議事堂の火災 1834年10月16日≫部分」 図版の収録あり
〇『もっと知りたいターナー』 荒川裕子/著 東京美術 2017年
p.34-53 「第3章 イタリアの光に導かれて 1819-1839(44~64歳)」の項目あり
p.48-49 「現代社会へのコミット」に「≪議事堂の火災、1834年10月16日≫ 1835年 BI出品 油彩、カンヴァス 92.1×123.2cm フィラデルフィア美術館」 図版の収録あり
〇『J・M・W・ターナー』 ミヒャエル・ボッケミュール/著 タッシェン・ジャパン 2002年
p.29-66 「完成した絵から未完成の絵へ」の項目あり
p.28 「国会議事堂の炎上、1834年10月16日(部分) 1835頃」 図版の収録あり
p.42 「国会議事堂の炎上、1834年10月16日 1835」 図版の収録あり
p.44 「色彩習作:国会議事堂の炎上 1834」 図版の収録あり
〇『ターナー』 オリヴィエ・メスレー/著 創元社 2006年
p.97-114 「第4章 燃え上がる風景」の項目あり
p.98 「国会議事堂の火災、1834年10月16日」 図版の収録あり
p.99 「国会議事堂の火災、1834年10月16日」 2作品の図版の収録あり
p.102-103 「国会議事堂の火災、1834年10月16日」 図版の収録あり
〇『世界の名画1000の偉業』 ヴィクトリア・チャールズ/[ほか]著 二玄社 2006年
p.313 「571.ジョーゼフ・マラード・ウィリアム・ターナー 1775-1851 ロマン主義 イギリス人 国会議事堂の炎上 1835 油彩・カンヴァス 92×123cm フィラデルフィア美術館」 図版の収録あり
3.以下の資料には記載がありませんでした。
×『ターナー 』 ジョン・ウォーカー/著 美術出版社 1991年
- 事前調査事項
- NDC
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- イギリス.英国 (233 9版)
- 洋画 (723 9版)
- 参考資料
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- 図説呪われたロンドンの歴史 ジョン・D.ライト/著 原書房 2018.2 233.33 978-4-562-05470-1
- 英国の水彩画 斎藤泰三/著 彩流社 1987.1 723.33
- ターナー ウィリアム・ゴーント/著 西村書店 1994.7 723.33 4-89013-525-1
- 巨匠の絵画技法ターナー W.ハーディ/著 エルテ出版 1989.6 723.33 4-87199-014-1
- ターナー 藤田治彦/著 六耀社 2001.2 723.33 4-89737-387-5
- もっと知りたいターナー 荒川裕子/著 東京美術 2017.11 723.33 978-4-8087-1094-1
- J・M・W・ターナー ミヒャエル・ボッケミュール/著 タッシェン・ジャパン 2002.11 723.33 4-88783-154-4
- ターナー オリヴィエ・メスレー/著 創元社 2006.8 723.33 4-422-21188-9
- 世界の名画1000の偉業 ヴィクトリア・チャールズ/[ほか]著 二玄社 2006.10 723.3 4-544-02098-0
- キーワード
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- 絵画
- ウェストミンスター宮殿
- 火災
- 油彩画
- 水彩画
- ターナー
- ジョセフ・マラード・ウイリアム・ターナー
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 図・絵・写真
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000333566