亀姫及び「宇都宮釣天井事件」への関与について、以下の資料から関連の記述を確認しました。
・『宇都宮市史 第6巻 近世通史編』(宇都宮市史編さん委員会/編 宇都宮市 1982)
奥平家昌の入部奥平家の移封について書かれており、亀姫に関する記述も散見されます。
p10-19「第一章第一節 二 第一次奥平氏時代」
p19-29「第一章第一節 三 本多上野介正純」
・『国史大辞典 3』(国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1983)
p.599「かめひめ 亀姫」の項があります。
亀姫の概要と宇都宮釣天上事件への関与について短い記述があります。
・『徳川諸家系譜 第4巻』(続群書類従完成会/編、発行 1984)
p.19-36「徳川幕府家譜 家康」に「亀姫君」(p.35-36)の項があります。
亀姫の概要が記載されていますが、宇都宮釣天井事件に関わる記述はありません。
なお資料の中には、筆者の主観を交えて考察する歴史書も複数見られました。
事実と異なる要素を含む可能性がありますが、今回確認した資料は以下のとおりです。
・『下野史談 第107号』(下野史談会/編、発行 2009)
p10-31「「宇都宮城釣り天井事件」について 平成二十年十月五日・金蔵院 永森 庄二」の項があり、講演記録が記載されています。以下の項に亀姫に関する記述を確認しました。
p.16-18「(講演速記④)正純をあきらめさせる本当の理由 亀姫の怨念の存在」
p.18-20「(講演速記⑤)キッカケを作り出張先で改易を言い渡す」の項があり、加納殿からの密書に関する記述があります。
p.26-27「(講演資料④十) 釣り天井事件史関連年表」
・『謎の将軍暗殺計画 宇都宮釣天井事件』(杉本苑子/著 日本放送出版協会 1984)
p.89-113「謎の将軍暗殺計画-宇都宮釣天井事件(杉本苑子/著)」の項があり、加納殿に関する記述もあります。
・『身につまされる江戸のお家騒動』(榎本秋/著 朝日新聞出版 2012)
p.32-37 「宇都宮釣天井事件 秀忠派が長安事件の復讐を果たす?」の項に「…(略)…秀忠の姉の加納殿から書状が送られてきていた。…(略)…正純の謀反をほのめかすようなものだったと思われる…(略)…」とあります。
・『新・宇都宮釣天井 (宇都宮物語 第1巻) 第3版』(徳田浩淳/著 文化新報社 1959)
p.70-75「加納殿(亀姫)」の項があります。
以下の資料はお調べしましたが、お求めの記述は確認できませんでした。
・『日本史大事典 第2巻』(平凡社 1993)
・『家康の族葉』(中村孝也/著 講談社 1965)
・『史料徳川夫人伝』(高柳金芳/校注 新人物往来社 1995)