(1)「今村勝臣」について、『岡山県人物・人材情報リスト 2013』(全2巻,2012年,日外アソシエーツ)、『岡山県歴史人物事典』(1994年,岡山 山陽新聞社)、『岡山県人名鑑』(1989年,岡山 山陽新聞社)、『岡山県人名録』(1986年,岡山 岡山日日新聞社)、『現代岡山県人名事典』(1967年,岡山 岡山新聞社)、『岡山県人名鑑 関東・関西篇』(1957年,岡山 夕刊岡山新聞社)、『新岡山県名鑑』(1956年,岡山 新岡山県名鑑刊行会)、『岡山県大百科事典』(全2巻,1980年,岡山 山陽新聞社)にて調べるが記載がない。
(2)館内閲覧データベース「現代日本人名録 物故者編 1901~2000年版」(CD-ROM版,2001年,日外アソシエーツ)、「人物レファレンス事典 日本編 古代?平成」(CD-ROM版,2004年,日外アソシエーツ)、「ジャパンナレッジLib」、「山陽新聞社総合データベース Sandex」、「聞蔵Ⅱビジュアル for Libraries」(→朝日新聞データベース)にて検索するがヒットしない。
(3)岡山県立図書館蔵書検索システムにて「今村勝臣」をキーワード検索すると、今村勝臣の著書『御津郡昔話集』(1943年;資料①)と、資料①の復刊『日本昔話記録 6 岡山県御津郡昔話集』(1974年;資料②)がヒットする。
・初版の資料①を確認するが、巻頭に今村勝臣の「自序」が掲載されているものの、著者の略歴等の記載はない。
・復刊の資料②を確認すると、巻頭には「自序」のほかに口絵写真が掲載されている。その中には、今村勝臣の肖像写真や、「岡山市今村(著者の村)の水路と田舟」と題した写真などが掲載されている。
また、巻末には高谷重夫著の「再版解説」が掲載されている。この中に、以下のとおり、今村勝臣についての記載がある。
「この書の著者、今村勝臣氏は岡山県御津郡今村の名社今村宮の宮司としてお宮への奉仕に日を送っている人である。今村宮は中世この地が三野新庄として拓かれたころ、土地の鎮守として勧請されたと伝え、近世では岡山藩主池田侯の崇敬も篤く、現在でも広大な社地と県の重要文化財に指定されている社殿(元和年間造営)を有する岡山での大社である。今村家は正秀以来現在の当主に至るまで十一代に亘ってこの宮に奉仕して来た家であるという。
著者勝臣氏は明治三十八年五月この家に生れ、皇典研究所に学び、爾来神社への奉仕に専念して来たのであるが、一面に民俗学の研究に興味を持ち、ことに一時は昔話の調査に心を傾け、雑誌『旅と伝説』・『昔話研究』等にその成果を報告した。」