レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年05月07日
- 登録日時
- 2012/07/24 10:58
- 更新日時
- 2018/08/31 17:38
- 管理番号
- 県立K2011-29
- 質問
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解決
①高知県内の「くわずいも」「石芋」について詳しく掲載した資料について
②高知県内および四国内のクワズイモ(Alocasia odra)の分布について詳細に調べた資料について
- 回答
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※ 高知県立図書館・高知市民図書館合築に伴い、資料に関する情報が現在の情報とは異なる場合があります。 ※
①について
・『四国路の伝説』 武田明編著 第一法規出版株式会社 昭和47年11月30日発行
この資料の192ページ~193ページにかけて「食わずの芋」という題で、室戸岬の最御崎寺のクワズイモの伝説について掲載されています。
また192ページ中に「その食わずの芋は土佐の西端足摺岬にある金剛福寺の付近にもある」と書かれています。
・『日本の伝説22 土佐の伝説』 松谷みよ子・桂井和雄・市原麟一郎著 株式会社角川書店 昭和52年9月10日初版発行
この資料でも、15ページより室戸岬の七不思議のひとつとして食わずの芋の伝説が紹介されており、また「西の足摺岬にも類似の伝説があり、金剛福寺境内にその群生地がある」と記述されています。
・『土佐清水の伝承 民話と文学 第28号』 『民話と文学』編集委員会 1995年10月1日発行
25ページから26ページにかけて「足摺岬の七不思議 ⑧食わず芋」という題でクワズイモの伝説について記述されています。
・『日本伝説大系 第12巻 四国編』 下川清・福田晃・松本孝三編 株式会社みずうみ書房 昭和57年9月25日第一刷発行
269ページに愛媛県周桑郡小松町のクワズイモの伝説について記述がありますが、この類話として徳島・高知のクワズイモの伝説がいくつか挙げられています。
高知県のものとしては室戸市室戸岬の話と、土佐市芝の話が掲載されています。
②について
・『土佐の野草――シリーズ・四国の自然博物館』 山中二男著 高知新聞社 平成5年7月30日初版発行
123ページにクワズイモの記事があり、その中に「四国南部から台湾まで、東南アジアなどに分布し、室戸市の自生地は北限である」と記述されています。
・『土佐清水市文化財調査報告書 市制十周年記念号』 土佐清水市教育委員会 1965年3月
14ページに「足摺岬のクワズイモ群落」との題で紹介されており、「元来クワズイモは天南星科クワズイモ属に属する熱帯植物で四国及び九州の南部、琉球、台湾などに分布するもので本県でもごく僅かしか見られない」との記述があります。
・『土佐の博物誌 高知新聞創刊75周年記念出版』 高知新聞社 1978(昭和53)年12月20日第1版印刷発行
56ページに「九州および四国の南部まで分布している。四国では足摺岬と室戸岬に知られ、タブノキやアコウの樹下にある。室戸岬は分布の北限になっていて、ひどい寒波に襲われないかぎり、葉は冬も枯れない」とあります。
・『日本の野生植物Ⅰ』 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎・亘理俊次・富成忠夫編 平凡社 1982年1月20日初版発行
137ページにクワズイモ(Alocasia odora)について記述があり、「四国南部・九州南部~琉球、中国(南部・台湾)、インドシナ、インドの暖帯~亜熱帯に生育する」とあります。
・『新牧野日本植物図鑑』 牧野富太郎原著 大橋広好・邑田仁・岩槻邦男編集 株式会社北隆館 平成20年11月25日初版発行
978ページにクワズイモの記事があり、「四国南部の暖地から、九州・琉球にかけて常緑林のへりの湿度が高い所に生える多年草」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗習慣.民俗学.民族学 (38)
- 植物学 (47)
- 参考資料
- キーワード
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- くわずいも
- 石芋
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000109273