レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20190630
- 登録日時
- 2020/03/11 00:30
- 更新日時
- 2020/03/11 00:30
- 管理番号
- 福参-1126
- 質問
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解決
たまごの尖った方を下にした方が長持ちすると言われているが、本当か。
- 回答
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調査した範囲では諸説あり、鋭端部を下にした方が長持ちすると、科学的根拠が記載されていた資料は参考資料1しか確認できなかった。
◆参考資料1『鶏卵(タマゴ)の知識』p23-24
「8.鶏卵の並べ方による影響 鶏卵の並べ方と鮮度の関係については、鋭端上位の方が優れているとか、横位のものが劣っているとか、あるいは全くその逆であるとか、相反するようなデータが色々あげられていたりして、必ずしも定説はない。(中略)第1-8表にあげた一例は以前筆者等の所で実施した実験の結果である。(中略)これらの数値からの多少の傾向として、鈍端上の方が僅かに優り、鋭端上の方が僅かに劣り、横置きの場合がその中間であるというようなことが示された。(以下略)」
の記述、調査結果の「第1-8表 鶏卵の並べ方鮮度に及ぼす影響7月実施」あり。
◆参考資料2『たまたま、たまごの本。』p87
「たまごの鮮度と保存法(中略)次に保存法だが、たまごにとっての最適温度は5~10度。よって冷蔵庫に入れておけば1カ月はもつ。その時、たまごは立てて鋭端部を下にするのがポイント。」との記述あり。理由はなし。
◆参考資料3『卵の科学』p104
「a.鮮度変化 1)卵殻 (中略)卵を保存するときの卵の鈍端,鋭端の上下の位置は卵の鮮度保持と関連はない」の記述あり。
◇参考URL1「一般社団法人 日本卵業協会」のタマゴQ&A 品質・保存編
(http://www.nichirankyo.or.jp/qa/hinshitsu.htm#tag10 最終確認2019.11.20)に
「Q10 卵を保存するときなぜ尖ったほうを下にするのですか?
A:とがった方(鋭部)を下にして保存する理由は2つあります。1つは丸い方(鈍部)よりも鋭部の方が卵殻の強度があること、(卵は通常鋭部から産み落とされますのでこの為強いのかも知れません)。もう1つは鈍部には「気室」があり、こちらを下にすると卵黄と気室内の空気が触れ易くなって細菌が入り込む可能性が高くなるからです。」
との掲載あり。
◇参考URL2「JA全農ひろしま」
(http://www.cokecco.net 最終確認2019.11.20)
ページ内の「卵のQ&A」 たまごの保存・賞味期限に
「卵を保管する時、尖った方を下にして保管するのは何故?
卵の丸い部分(鈍端部)には「気室」という空気の部屋があります。卵は一般に気室で呼吸をしており、丸い部分を上にして保管する事で、古くなった卵の卵黄が浮かんできても、気室がある事で直接卵黄が殻に触れるはありません。
※卵黄が殻に直接触れる事を防ぐ為、鮮度が長持ちすると言われています。」
との掲載あり。
- 回答プロセス
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自館検索
キーワード「たまご じてん」
参考資料4 『たまご大事典』を確認。
質問に対する回答事例記載なし。
648.3の書架をブラウジング
参考資料1-3を確認。
インターネットで検索
キーワード「卵 保存」
参考URL1-2に質問内容の回答事例を確認。
- 事前調査事項
- NDC
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- 食品.料理 (596 8版)
- 参考資料
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- 1 鶏卵(タマゴ)の知識 今井 忠平/著 食品化学新聞社 1983.2 648/3/1 p23-24
- 2 たまたま、たまごの本。 生活攻略研究会/著 PHP研究所 1990.8 648/3/S4 p87
- 3 卵の科学 中村 良/編 朝倉書店 1998.1 648/3/3 p104
- 4 たまご大事典 高木 伸一/著 工学社 2014.7 648/3/5
- 1 日本卵業協会ホームページ http://www.nichirankyo.or.jp/qa/hinshitsu.htm#tag10 最終確認2019.11.20
- 2 JA全農ひろしま http://www.cokecco.net 最終確認2019.11.20
- キーワード
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- たまご 卵 保存方法
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000275760