レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年5月10日
- 登録日時
- 2022/08/30 11:59
- 更新日時
- 2022/08/31 14:32
- 管理番号
- 0000110986
- 質問
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解決
大正期の離婚の手続きについて知りたい。
- 回答
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明治31年(1898年)の民法制定以後から昭和初期頃までの離婚に関するものとして、下記資料を紹介した。
資料1『民法講話 上巻』 p327-338「離婚」として、法的な説明がある。
資料2『女性の法律』 p168-170に「協議離婚の手続き」の項がある。また、p177-238に「第六章 法廷に持ち出す離婚要求」の章がある。
このほか、以下を参考までに紹介した。
資料3『国史大辞典』14 p544-545の「離婚」の項によると、「明治三十一年の民法の制定によって、離婚は裁判離婚と協議離婚の二本建てになり、第二次世界大戦後の民法改正でもこの制度を踏襲した。」とある。
資料4『家族制度全集 史論篇2』は江戸時代の離婚の慣習について述べたもの。大正期は届出の無い婚姻関係(いわゆる内縁)も多く絶縁状も慣習として残っていたとされるため紹介。
資料5『家族制度全集 法律篇1』には、当時の離婚に関する法的な解説がある。資料1よりも詳細。
資料6『婚姻の基調』は、婚姻や離婚を主題とした大正期の本。p121に「離婚原因」の項があり、刊行当時の離婚の原因等について述べられている。また、p132-133には、当時、いわゆる内縁関係が多かった旨の記載がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 民法.民事法 (324 9版)
- 家族問題.男性.女性問題.老人問題 (367 9版)
- 参考資料
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1.末弘 嚴太郎 著 , 末弘 嚴太郎. 民法講話 上卷. 岩波書店, 1927.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I060931120-00 (p327-338) -
2.片山哲 著 , 片山, 哲, 1887-1978. 女性の法律. 学芸書房, 1934.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000763263-00 (p168-170,177-238) -
3.国史大辞典編集委員会 編 , 吉川弘文館.国史大辞典 第14巻 (やーわ), 1993.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002273955-00 (p544-545) -
4.穂積重遠 編 , 中川 善之助 編 , 穂積重遠 , 中川 善之助. 家族制度全集 : 離婚 史論篇2. 河出書房, 1937.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I060880722-00 (p267-309) -
5.穂積重遠 編 , 中川 善之助 編 , 穂積重遠 , 中川 善之助. 家族制度全集 : 離婚 法律篇2. 河出書房, 1937.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I060880717-00 -
6.宮本英雄 著 , 宮本, 英雄, 1888-1973. 婚姻の基調. 改造社, 1924.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000591174-00 (p121-142)
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1.末弘 嚴太郎 著 , 末弘 嚴太郎. 民法講話 上卷. 岩波書店, 1927.
- キーワード
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- 離婚--日本--歴史--大正時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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参考事例
「明治・大正など近代の女性観、女性の歴史について知りたい。また、結婚の歴史(国・時代を問わず)を知りたい。」(函南町立図書館)
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000291549
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000320413