レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20211119
- 登録日時
- 2022/01/14 00:30
- 更新日時
- 2022/03/25 14:49
- 管理番号
- 0401003736
- 質問
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解決
法典調査会の調査規則は明治26年3月にできたようだが、この規則により4月に総裁が伊藤博文に、副総裁が西園寺公望になったとのこと。どんな内容なのか詳細を知りたい。
- 回答
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参考資料を紹介した。
「法典調査会規則」は、明治26年の勅令第11号(官報3月25日)で定められている。
同年の勅令第65号(官報7月6日)にて副総裁についての記載を追加、さらに明治27年の勅令第30号(官報3月27日)にて改正されている。
内容は、法典調査会の審議内容・議事の進行・委員、補助員、初期の任命・議事の進行や手当について等。
総裁については、第3条に「総裁、副総裁及委員は内閣総理大臣の奏請に依り之を命す」と定められており、総理大臣が総裁を務めるという規定はなかったが、実態としては総理大臣が法典調査会の総裁を務めていた。
- 回答プロセス
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キーワード「法典調査会」で自館検索したが、該当資料のヒットなし。
質問者からの情報で「明治26年に法典調査会の規則ができた」とのことだったので、『法令全書(第二十六巻ノ一)』の目録を確認したところ、勅令第11号に「法典調査会規則」あり。
『法令全書(第二十六巻ノ一)』勅令のp.12-13にて法典調査会規則の全文を確認したところ、第一条に「民法商法及附属法律を調査審議す」とあったため、キーワード「明治 民法」で再度自館検索。
ヒットした資料に「法典調査会」に関する記載があるか調査したが、審議内容に関する記載のみで組織自体の解説はみつからなかった。
調査中に、法典調査会規則が明治27年に改正されたことが分かったので、『法令全書(第二十七巻の一)』の目録で改正法を検索。
『法令全書(第二十七巻の二)』勅令第30号に「改正法典調査会規則」あり。
この「法典調査会規則」「改正法典調査会規則」を紹介した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 法律 (320)
- 参考資料
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- 法令全書 第26巻ノ1 復刻版,内閣官報局/編,原書房,1979年 (勅令p.12,13,119|0110034360|/320.9/ホ/)
- 法令全書 第27巻ノ2 復刻版,内閣官報局/編,原書房,1979年 (勅令p.43,44|0110034691|/320.9/ホ/)
- 日本民法学史・通史,水本 浩/編,信山社出版,1997.2 (p.83~85|0116678673|/324/ミ/)
- 明治国制史,雨倉 敏広/著,一藝社,2021.6 (p.62|0141068155|/327.4/ア/)
- キーワード
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- 法典調査会
- 明治
- 民法
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000310676