レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年05月23日
- 登録日時
- 2021/12/15 18:06
- 更新日時
- 2022/03/30 13:22
- 管理番号
- 埼久-2021-062
- 質問
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解決
村上春樹の「街と、その不確かな壁」(『文学界』昭和55年9月号掲載)について論じた文献を読みたい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
1 図書
『村上春樹 Offの感覚』(今井清人著 国研出版 1990)
p46-49『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』との比較から「街と、その不確かな壁」について論じられている。
p206-216「街と、その不確かな壁」についての評論あり。
『村上春樹、転換する』(吉田春生著 彩流社 1997)
p142-150に「「街と、その不確かな壁」への旅」の項に記述あり。
『村上春樹論 フロイト・ラカンを基軸として』(小林正明著 青山学院女子短期大学学芸懇話会 1997)
p91-99「9 影と自己破壊」の項に、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』と「街と、その不確かな壁」の終末部の関係について記述あり。
p165-166『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』との比較から「街と、その不確かな壁」について論じられている。
2 雑誌
徳永直彰著「村上春樹作品における一角獣表現:『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を中心に」(『埼玉大学紀要 教養学部 51(1)』p25-44 埼玉大学教養学部 2015.11)
p27-28に「街と、その不確かな壁」と『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の関連について記述あり。
「特別インタヴュー「物語」のための冒険」(『文學界 1985年8月』p34-86 文藝春秋 1985.8)
村上春樹と川本三郎の対談で、p74-86に「街と、その不確かな壁」について言及あり。
「聞き書村上春樹 この十年 1979年~1988年」(『文學界 1991年4月臨時増刊号 村上春樹ブック』p35-59 文藝春秋 1991.4)
p42「(前略)「街と、その不確かな壁」というタイトルで百枚のものです。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の原型とでもいうべきでしょうか。ただ、あれは失敗だったですね。(後略)」とあり。
p46「確かに「街と、その不確かな壁」を何とか書き直そうと思ったということはあったんです。あれはうまくいかなかった作品だけれど、あの中には何かがあると思った。」とあり。
3 インターネット情報
《広島大学 学術情報リポジトリ》(https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/ja 広島大学図書館)山根由美恵著「封印されたテクスト : 村上春樹「街と、その不確かな壁」にみる物語観」(「近代文学試論(44)」p75-85 広島大学近代文学研究会 2006.12 http://doi.org/10.15027/17291)
《九州大学附属図書館》(https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja 九州大学)岡野進著「MURAKAMI HARUKI RELOADED IV : 「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」論(1)」(「言語文化論究(28)」p135-144 九州大学大学院言語文化研究院 2012.3 https://doi.org/10.15017/21803)
「街と、その不確かな壁」の概略と考察あり。
《信州大学 学術情報オンラインシステムSOAR》(https://www.shinshu-u.ac.jp/soar/ 信州大学)松本和也著「〈箱〉と"書くこと":村上春樹研究の更新(リニューアル)にむけて」(「信州大学人文科学論集(2)」p287-307 信州大学人文学部 2015.3 http://hdl.handle.net/10091/18265)
p299-302「IV 「壁」と「ことば」-「街と、その不確かな壁」」の項に記述あり。
- 回答プロセス
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1 自館目録を〈村上春樹〉で検索する。
2 《CiNii Articles》(http://ci.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所)を〈街と、その不確かな壁〉で検索する。
3 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈街と、その不確かな壁〉で検索する。
《街と、その不確かな壁》(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%97%E3%81%A8%E3%80%81%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%B8%8D%E7%A2%BA%E3%81%8B%E3%81%AA%E5%A3%81 ウィキメディア財団)
「後に発表される『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』へと発展する習作的な小説として位置している」とあり。
参考資料に『文學界 1991年4月臨時増刊号』(文藝春秋 1991.4)あり。
4 1から3の参考資料を確認する。
〈その他調査済み資料〉
『村上春樹のフィクション』(西田谷洋著 ひつじ書房 2017)
『村上春樹をどう読むか』(川村湊著 作品社 2006)
『世界は村上春樹をどう読むか』(柴田元幸[ほか]編 文藝春秋 2006)
『村上春樹スタディーズ 2000-2004』(今井清人編 若草書房 2005)
『村上春樹スタディーズ 2005-2007』(今井清人編 若草書房 2008)
『村上春樹スタディーズ 02』(栗坪良樹[ほか]編 若草書房 1999)
『村上春樹論集 1』(加藤典洋著 若草書房 2006)
『村上春樹論集 2』(加藤典洋著 若草書房 2006)
『ユリイカ 2011年1月 臨時増刊』(青土社 2011)
『ユリイカ 2000年3月 臨時増刊』(青土社 2000)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2021年5月22日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
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- 『村上春樹 Offの感覚』(今井清人著 国研出版 1990) , ISBN 4-7952-9205-1
- 『村上春樹、転換する』(吉田春生著 彩流社 1997) , ISBN 4-88202-495-0
- 『埼玉大学紀要 教養学部 51(1)』(埼玉大学教養学部 2015.11)
- 『文學界 1985年8月』(文藝春秋 1985.8)
- 『文學界 1991年4月臨時増刊号 村上春樹ブック』(文藝春秋 1991.4)
- キーワード
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- 村上 春樹(ムラカミ ハルキ)
- 日本文学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 文学
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000309008