レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年3月21日
- 登録日時
- 2021/06/08 17:10
- 更新日時
- 2021/06/10 13:30
- 管理番号
- 0000110910
- 質問
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解決
戰前、県知事は官選だったが、同時期の市町村長は官選かどうか知りたい。
- 回答
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総務省ウェブサイト中の、「地方自治制度の歴史」に市町村長選出の変遷が端的にまとめられている。それによると以下のとおり。
1.明治21年(1888年)、市制町村制が制定される。市長は市会から推薦のあったもののうちから内務大臣が選任、町村長は町村会で選挙。(府県知事の認可必要)
2.大正15年(1926年)、府県制、市制、町村制等改正により、市町は市会による選挙により選任、町村長選任時の府県知事の認可廃止。
3.昭和18年(1943年)、府県制、市制、町村制等改正により、市長は市会の推薦を受けて内務大臣が選任、町村長は町村会において選挙し府県知事が認可
また、下記回答資料1に、1.に関して「市制町村制・〔参照〕市制町村制理由」(p113-171)として、制度を定めた明治21年4月17日法律第1号が収録されており、市長の選出については第50條(p119)に定められている。また、2.に関して「市制中改正」(p535-546)として、大正15年6月24日法律第74号が収録されており、市長の選挙については第73條(p543)に定められている。
資料2に、3.に関して「市制町村制中改正法律案要綱」が収録されており、市長の選任については、四(1)(イ)に定められている。
資料3に、3.の改正に関する経緯等が書かれている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 地方自治.地方行政 (318 9版)
- 参考資料
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1.小早川光郎 [ほか]編 , 小早川, 光郎, 1946-. 史料日本の地方自治 第1巻. 学陽書房, 1999.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002904910-00 , ISBN 4313312315 (p119,543) -
2.小早川光郎 [ほか]編 , 小早川, 光郎, 1946-. 史料日本の地方自治 第2巻. 学陽書房, 1999.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002904912-00 , ISBN 4313312323 (p127) -
3.全国市長会百年史編さん委員会 編 , 全国市長会. 全国市長会百年史. 全国市長会, 1999.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002794862-00 (p112-116)
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1.小早川光郎 [ほか]編 , 小早川, 光郎, 1946-. 史料日本の地方自治 第1巻. 学陽書房, 1999.
- キーワード
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- 市長
- 町長・村長
- 地方自治制度
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000300036