レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/12/1
- 登録日時
- 2013/12/28 00:30
- 更新日時
- 2013/12/28 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-130162
- 質問
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解決
たとえば人日(七草)のような正月関連の行事は,なぜおこなわれるようになったのか。
また他にどのような行事があるのか知りたい。
- 回答
-
1 人日(七草)が正月行事として行われるようになったことについて
下記資料に記載がありました。※【 】内は当館請求記号。
資料1 加藤友康[ほか]編『年中行事大辞典』吉川弘文館, 2009【386.1/093/R】
p.372「人日」の項
「五節供の一つ。一月七日。人の日・七草・七草の祝い・若菜節供。東方朔(とうぼうさく)の「占書」にみえる中国の古い習俗で,正月七日に人を占うところから。日本では七草の粥で邪気を払う。(後略)」
資料2 鈴木棠三『日本年中行事辞典』角川書店, 1982【385.8/ス1/R】
pp.129-130「人日」の項
「正月七日。中国では人勝節ともいい,わが国では七種(ななくさ)の節供として,江戸時代五節供の一つに数えられた。人日というわけは,中国の古俗に,元日から八日までの各日に,(※)・狗(いぬ)・羊・豬(いのしし)・牛・馬・人・穀を当てて,元日には(※)を占い,七日には人を占い,元日は(※)を殺さず,七日には刑を行わぬという風に定められていた。このことは東方朔の著したといわれる『占書』に出ているという。しかしこの書は偽書とされているので正確といえないが,大体漢代に存した思想であるといわれる。梁(六世紀)の荊楚(湖北・湖南)地方の風俗を記した『荊楚歳時記』には,「正月七日を人日と為す。七種の菜を以て羹を為(つく)る。(中略)」とある。七種の若菜を羹にして食べると年中無病でいられるという俗信である。(後略)」
(※)は鶏の正字
資料3 『和のしきたり 日本の暦と年中行事』日本文芸社, 2007【386.1/074】
pp.198-199「人日の節句」の項
「(前略)中国では一月七日を人日と呼んで,七種類の野菜の吸い物を食し,無病を祈る風習がありました。この風習が日本に伝わり,人日の節句に七草を食べる習わしが定着したのです。(後略)」
またp.198下部には「人日」についての解説がありました。
「昔から中国では,一月一日を「鶏の日」,二日を「狗(いぬ)の日」,三日を「家猪(かちょ)の日」,四日を「羊の日」,五日を「丑(うし)の日」,六日を「午(うま)の日」として,それぞれ家畜を占い,大切にした。七日は人を占う日とされ,犯罪者への刑罰を行わないことになっていた。」
2 他の正月行事について
資料2 『日本年中行事辞典』
pp.41-306「正月」の項に,関連記述があります。
資料3 『和のしきたり 日本の暦と年中行事』
pp.178-210「第三章 正月のしきたり」の項に,初詣,小正月,修正会などについての記述があります。
資料4 飯倉晴武編著『日本人のしきたり』青春出版社, 2003【385/031】
pp.37-55「第一章 正月行事のしきたり」の項に,書き初め,鏡開き,左義長などについての記述があります。
資料5 三越著『日本を楽しむ年中行事』かんき出版, 2004【386.1/04X】
pp.15-39「第1章 季節の行事──春(1・2・3・4月)」の項に,四方拝,初釜,歌会始などについての記述があります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 正月:年中行事
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000142671