レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年11月20日
- 登録日時
- 2012/12/27 13:51
- 更新日時
- 2012/12/27 13:51
- 管理番号
- tr275
- 質問
-
解決
足利学校、金沢文庫と並び3大文庫の一つとされる「大沢文庫」について調べたい。
- 回答
-
以下の資料で関係する記述を確認できました。
・『栃木県大百科事典』(栃木県大百科事典刊行会/編 下野新聞社 1980)
p90「大沢文庫」の項によると、「円通寺(※益子町七井に所在)を開山した良栄上人は、名越派を広めることに努力することが大きかった。すなわち、同寺に大沢流の講筵をはり、著作に努め、文庫を設けた。これが大沢文庫と呼ばれるものである。」とのことです。中世から近世にかけての文庫の興隆について概要が記されています。
・『栃木県史 通史編3中世』(栃木県史編さん委員会/編 栃木県 1984)
第4章 室町時代の下野に「円通寺大沢文庫」の項があります。(p685‐689)
今回確認できた資料の中では、最も詳細に記述されています。
上記資料の記述から、円通寺及び良栄上人についても調査しました。記述が確認できた資料は、以下のとおりです。
・『栃木県大百科事典』(栃木県大百科事典刊行会/編 下野新聞社 1980)
p747「良栄」
・『名越大本山円通寺開山良栄上人伝』(大島彦信/著 大島彦信 1974)
・『益子大沢山円通寺の発祥と移刹について』(矢口二郎/著 栃木県高等学校教育研究会 1977)
・『栃木県史 史料編2中世(1)』(栃木県史編さん委員会/編 栃木県 1973)
「円通寺文書」(p118-131)が収録されています。
・『栃木県史 史料編6中世(5)』(栃木県史編さん委員会/編 栃木県 1976)
「円通寺記録」(p571-574)が収録されています。
なお、『益子町史 第6巻 通史編』(益子町史編さん委員会/編 益子町 1991)ですが、「第2篇 中世」の「第3章 第二節 益子の領主と村落」の中に「円通寺」の建立について(p407-409)、同編同章の「第四節 益子の中世の終焉」に「円通寺の明暗」(堂宇の焼失と再建について p422-423)の記述がありますが、大沢文庫については記述が確認できませんでした。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 仏教 (180 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 大沢文庫
- 円通寺
- 良栄上人
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000117541