レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年09月11日
- 登録日時
- 2012/11/14 13:27
- 更新日時
- 2013/01/08 14:29
- 管理番号
- 埼熊-2012-167
- 質問
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解決
仏教の「業」について、「業」は行動なのか、知識なのか、心なのか、考え方なのか、深層心理に記憶されるのか、生老病死とどのように関わっているのかなど、世間一般の人に分かりやすく解説したものを読みたい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
『広辞苑』(新村出編 第5版 岩波書店 1998)
p879〈業(ごう)〉の項「行為。行動。身(身体)・口(言語)・意(心)の三つの行為(三業)。また、その行為が未来の苦楽の結果を導くはたらき。善悪の行為は因果の道理によって後に必ずその結果を生むというのが仏教およびインドの多くの宗教の説。」
『明解仏教入門』(城福雅伸著 春秋社 2002)
p60-86〈業(ごう)〉についての解説あり。業を分類しながらやさしく解説している。
『岩波仏教辞典』(中村元〔ほか〕編 岩波書店 2002)
p299-300〈業(ごう)〉の項あり。「業と輪廻」「業の分類」「業と縁起」の3つの観点から簡潔な解説がある。
『ブッダの実践心理学 5 業(カルマ)と輪廻の分析』(アルボムッレ・スマナサーラ著 藤本晃著 サンガ 2009)
全編(339ページ分)通して業(ごう)に関する内容。
- 回答プロセス
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参考図書で調べる
『岩波仏教辞典』(回答資料)
『日本国語大辞典 7』(小学館 1980)
p414〈業 ごう〉の項あり。
①意志による身心の活動、行為。
②前世の善悪の行為によって、現世においてうける応報。
③特に悪業、罪業をいう。
④「ごうはら(業腹)」の略。
『くらしの中の仏教用語事典』(沖本克己編著 淡交社 1985)
p65〈業 ごう〉の項あり。
「行為には必ず善悪が伴ない、それによって善悪苦楽の果報を受けるというのが仏教の業道思想である。輪廻思想と結びついてインドに古くからある考え方で、仏教では当初、善行や努力をすすめる意図でこれを採用したが宿業説におちいる場合が多い。また、業という言葉自体に悪い意味はないが、音感からか、日本では価値意識をもち込んで悪業の意味で用いるのが一般的である。」
『広辞苑』(回答資料)
一般書を見る
『ブッダの実践心理学 5 業(カルマ)と輪廻の分析』(回答資料)
『梶山雄一著作集 8 業報と輪廻/仏教と現代との接点』(梶山雄一著 春秋社 2011)
仏教の入門書(NDC分類〈180〉あたりの書架から)を見る。
『明解仏教入門』(回答資料)
『仏教用語の正しい捉え方』(中野裕道著 アートブック本の森 2000)
p103-107〈業〉の項あり。専門的な用語が多用されていて難解か。
『ひろさちやの仏教なるほど百科』(ひろさちや〔監修・執筆〕 世界文化社 1992)
p214〈業 ごう〉の項あり。28行の解説。
- 事前調査事項
- NDC
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- 仏教 (180 9版)
- 参考資料
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- 『広辞苑』(新村出編 第5版 岩波書店 1998)
- 『明解仏教入門』(城福雅伸著 春秋社 2002)
- 『岩波仏教辞典』(中村元〔ほか〕編 岩波書店 2002)
- 『ブッダの実践心理学 5 業(カルマ)と輪廻の分析』(アルボムッレ・スマナサーラ著 藤本晃著 サンガ 2009)
- キーワード
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- 業(ごう)
- 仏教用語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000113998