レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/03/22
- 登録日時
- 2007/10/27 02:10
- 更新日時
- 2007/10/27 02:10
- 管理番号
- 福島地域0090
- 質問
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解決
海野なを子について知りたい。「婦人公論」昭和7年新年号付録の「全国新時代女性総覧二百名」の中に掲載されていた人物。
- 回答
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・L210.1/F1/1-16 『福島県史 第16巻:各論編 第2 政治2』,福島県,1969年 の、p174-175に福島共産党の項目がありました。「一九三○年(昭和五)にはいるとその秘密組織は、郡山・福島・平・若松・棚倉等各地の連絡を保ちつつしだいに拡大し、やがては日本労働組合全国協議会福島地区協議会の結成にまで進んだ。これが当局の探知するところとなり、一斉検挙されたのが、いわゆる福島共産党事件である。六月以降、中心的若手活動家福島の海野幸隆・後藤墨衛・江川新治・藤山耕作・海野なお、若松の佐藤一郎、棚倉の坂本六良・鈴木芳郎らを含めて、六五名が県内各地で検挙され、県内最初の治安維持法違反に問われ、一九名が起訴された」と記載がありました。 他にもいくつか記載のある資料を見つけましたのでご紹介します。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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- 福島県史 第5巻 (福島県史第16巻とほぼ同内容。・p339-340,339-340,346に記載あり。当館請求記号、資料番号は、L210.1/F1/1-5、100006949)
- 福島県史 第16巻 (・p177-178に昭和五年一月現在の県内無産政党一覧(一部四年十二月)があり、名前の記載あり。・p185に「海野幸隆・後藤墨衛が福島共産党事件で起訴収容中に、海野なお・山内次郎・菅野義(芳か)雄・紺野繁雄・小島通三らは赤色救援会福島支部を結成して活動したが、これがもとになって日本労働組合全国協議会(全協)福島地区協議会の組織がひそかに準備され、一九三一年(昭和六)九月にその結成をみた」と記載あり。当館請求記号、資料番号は、L210.1/F1/1-16、100007061)
- 民主主義のいしずえ (・p164の福島共産党事件記事中に海野なおの記載あり。当館請求記号、資料番号は、L363/N2/1、100142439)
- 会報 創立五十年記念号 (・p77に、大正六年(第十四回)卒業生として、服部(海野)ナホ 住所 の記載あり。当館請求記号、資料番号は、L376.4/F25/1、100261965)
- 〔福島女子高等学校同窓会〕会員名簿 昭和62年版 (・p46に大正6年卒業(第14回) 物故者名簿の中に、服部(海野)ナホ があり。当館請求記号、資料番号は、L376.4/F25/2、100261973)
- 進歩と革命の伝統 戦前の部 (・p197-199に弾圧一覧があり、呼称:第一次福島県共産党事件/福島県警察部管下極左分子一斉検束/第一次治維法違反事件、期日:1930(昭5)6・25~8・19、弾圧の対象:共産党員および同調者。とくに全協県支部、全協常磐労組、戦旗原町支部、ナップ棚倉支部などの組織、検挙された者など:海野幸隆・後藤墨衛・江川新二[原文ママ]・佐藤一郎・藤山耕作・海野なお等、検挙者数:84名、取調べ数:114名、備考:県下初の治維法違反事件 との記載あり。当館請求記号、資料番号は、L363/N1/1-1、100962745)
- 福島市史資料叢書 第37輯 (・p25-26に、「福島の全協運動に躍る『赤い女』約四十名 続々曝露される組織の内容 特高課徹底的掃蕩」(昭和7年5月7日民報)の記事の本文中に海野なおの記載あり。当館請求記号、資料番号は、L211/F3/37、101039584)
- 福島・自由人 第21号 (「日付けのある表現」(高橋八重子)の一文あり。その中の、p186-187に「婦人公論」昭和7年新年号付録の「全国新時代女性総覧二百名」の中の記載、写真の掲載あり。記載資料の一覧あり。当館請求記号、資料番号は、L910.5/J1/21、101370534)
- キーワード
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- ウンノ ナオ
- 海野 なお
- ウンノ ナオコ
- 海野 なを子
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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福島女子高等学校同窓会名簿より「海野なを子」は「海野なお」であると同定。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000038452