レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/01/23
- 登録日時
- 2021/02/10 00:30
- 更新日時
- 2021/02/10 00:30
- 管理番号
- 6001046672
- 質問
-
解決
大阪府工芸振興展覧会創設当初、大阪市立美術館で実施した展覧会について知りたい。
- 回答
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大阪府工芸振興展覧会については下記の資料に記述がある。
■『昭和大阪市史 第7巻 文化篇』(大阪市役所/編集 大阪市役所 1953)
p.195-196「美術工芸界」に次の記述がある。
「美術工芸界の研究団体としては、まず大阪府工芸協会をあげなければならない。(中略)戦争で惜しくも中絶したが、大阪府工芸協会とならんで活動したものに、大阪工芸振興展覧会がある。[昭和]十四年春に、市内外の工芸関係の小団体や作家個人の集りとして創設されたもので、毎年春に美術工芸展と、秋に産業工芸及び図案展などを開催した。審査には、大阪在住の大家はもちろん、東京よりも招致して権威あらしめ、大阪工芸界に貢献するところが多かつた。」(p.195)
大阪府工芸振興展覧会は、昭和14年に創設されたことがわかる。
昭和14年に大阪市立美術館で行われた展覧会については次の資料に記載がある。
■『大阪市立美術館年報 第4(昭和14年度)』(大阪市立美術館 1940.9)
「九 展覧会室使用調」(p.69-72)に次の記載がある(p.69)。
「期間 自五月五日至五月十四日
日数 一〇
会名 大阪工芸振興展
陳列品 工芸品
使用場所 同[図書館注:南館]一階全部
観覧者 七、四一三
使用料 三四六・〇〇」
『大阪市立美術館年報』で得られた日付をもとに、オンラインデータベース「聞蔵2ビジュアル」を確認すると、次の記事が見つかった。
■『大阪朝日新聞』1939年5月5日 朝刊 p.5
「入選者決る けふから開く工芸振興展」との見出しで、次の記述がある。
「府、市、大阪商工会議所、堺市、大阪府工業懇話会、大阪府工芸協会連合主催で大阪工芸振興展覧会がけふ五日(招待日)から十四日まで天王寺公園大阪市立美術館で蓋を開ける、本年度の搬入点数二百四十一点中入選は百十五点、入選はつぎの通り」
以下、知事賞ほかの各賞入賞者15名の名と作品が記載されている。
[事例作成日:2021年1月23日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 団体 (706 10版)
- 参考資料
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- 昭和大阪市史 第7巻 大阪市役所∥編集 大阪市役所 1953 (195)
- 大阪市立美術館年報 大阪市立美術館 大阪市立美術館 2(昭和12年度)-7(昭和17年度)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 大阪
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000293674