レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/10/13
- 登録日時
- 2011/01/08 02:01
- 更新日時
- 2011/01/20 16:10
- 管理番号
- 埼熊-2010-080
- 質問
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解決
1912年に日露協約が結ばれた。その条文が載っている本を見たい。
- 回答
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日露協約は1907年から1916年までに4回締結されている。それぞれの日本語の条文が掲載されているものとして、以下のものを紹介する。
1 日露協約の条文が掲載されている図書
『日本外交年表並主要文書 1840-1945 上』(外務省編 原書房 1969)
p280-282「日露第一回協約」が掲載されている。日本語。秘密協約、追加約款も含む。
p336-337「日露第二回協約」が掲載されている。日本語。秘密協約も含む。
p369「第三回日露協約」が掲載されている。日本語。
p420「日露大正五年協約」が掲載されている。日本語。秘密協約も含む。
『明治ニュース事典 7』毎日コミュニケーションズ 1986
p411「日露協約(第1回)」項中に「正文を発表」(明治40年8月16 大阪毎日)として、官報号外に発表された条文(日本語)が掲載されている。
ただし、秘密協約(4条)と追加約款は掲載されていない。
『明治ニュース事典 8』(毎日コミュニケーションズ 1986)
p616「日露協約(第2回)」項中に「協約発表、満洲の現状を維持、尊重」(明治43年7月13日 官報)として、条文(日本語)が掲載されている。
ただし、秘密協約(6条)は掲載されていない。
p619「日露協約(第3回)」項中に「註・日露新協約は7月8日調印されたが、当時その内容は秘密協定として公表されなかった。要するに、内蒙古の東側を日本、西側をロシアの特殊権益地域とするもので、その全文は次の通りである」として全文(日本語)が掲載されている。(出典は「日本外交年表並主要文書」)
『大正ニュース事典 2』(毎日コミュニケーションズ 1986)
p695-696「日露協約(第4回)」項中に「協約正文を外務省が公表」(大正5年7月9日 東京日日)として、条約(日本語)が掲載されている。
ただし、秘密協約(6条)は掲載されていない。
2 日露協約の概要が掲載されている図書
『世界大百科事典 2005年改訂版 21(ナーニン)』(平凡社 2005)
p341「日露協約」の項に、1-4回までの概要あり。条文はなし。
『国史大辞典 11』(吉川弘文館 1990)
p29-30「日露協約」の項。
『日露戦争研究の新視点』(日露戦争研究会編 成文社 2005)
p394-398「第二回万国平和会議(ハーグ)と日露協約」
- 回答プロセス
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百科事典の「日露協約」の項を確認する。
日露戦争に関する一般図書を調査する。
該当時期のニュース事典を確認する。
外交関係の参考図書を確認し、回答の情報を得る。同時にニュース事典には秘密協約が掲載されていないことがわかる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 外交.国際問題 (319 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 『日本外交年表並主要文書 1840-1945 上』(外務省編 原書房 1969)
- 『明治ニュース事典 7』(毎日コミュニケーションズ 1986)
- 『明治ニュース事典 8』(毎日コミュニケーションズ 1986)
- 『大正ニュース事典 2』(毎日コミュニケーションズ 1986)
- 『世界大百科事典 2005年改訂版 21(ナーニン)』(平凡社 2005)
- 『国史大辞典 11』(吉川弘文館 1990)
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『日露戦争研究の新視点』(日露戦争研究会編 成文社 2005)
- キーワード
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- 日露協約
- 日本-外国関係-ロシア-歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000076325