レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年01月23日
- 登録日時
- 2009/02/19 15:49
- 更新日時
- 2009/02/26 19:26
- 管理番号
- 福井県図-20090123-1
- 質問
-
未解決
福井県職員名簿などに、明治26年に沖縄の官吏となった元福井藩士・伊藤銀八の名が記載されているか。
- 回答
-
当館所蔵(保管)資料に、伊藤銀八の名が記載されている資料は発見できませんでした。
国会図書館が明治14~22年の『福井県職員録』を所蔵しているようですので、国会図書館にあらためて調査を依頼されることをおすすめいたします。詳しくは、最寄りの公共図書館でご相談ください。
- 回答プロセス
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1.当館所蔵の『福井県職員録』で最も古いのは、大正7(1918)年版。
2.福井関係の人物情報ということで、福井県関係調査相談DBを見るが、該当無し。
3.幕末の福井藩士ということなので、当館が保管する松平文庫(福井藩史料)の給帳(藩士名鑑)を見るが、《伊藤銀八》の名は無し。
参考までに、松平文庫の給帳に記載されていた伊藤姓の者を列挙↓
「慶永公御代給帳(嘉永5(1852)年頃)」伊藤助十郎(→掃部兵衛)、伊藤武兵衛、伊藤友四郎、
伊藤啓次郎、伊藤甚蔵、伊藤清八郎、伊藤左次右衛門、
伊藤重大夫(×立右衛門)、伊藤弥五大夫、伊藤政之丞(×松五郎)、
伊藤清三郎
「福井藩職員録(明治2(1869)年頃)」伊藤友四郎、伊藤覚左衛門、伊藤左太郎
*明治二年の藩政改革による新職制の職員録。全職員を掌政局以下局別に配列し、禄高・姓名を記載
「藩制御礼式(明治4(1871)年頃)」伊藤庵、伊藤七郎平、伊藤左太郎、伊藤篤志
*版籍奉還後の新官制による職員録。明治四年一月頃のもの。
4.NDLOPACで『福井県職員録』を検索すると、国会図書館が明治14~22、27~30年版を所蔵していることが判明。
5.なお、当該資料は、近代デジタルライブラリーに掲載されていることが、別の職員の指摘により判明したため、利用者にはその旨連絡した。
近畿大学図書館さまから、コメントにより以下のようにご教示いただきました。
http://kindai.ndl.go.jp/ (2009/02/25確認)
福井県職員録 / 品川為吉編,岡崎左喜介, 明14-22
福井県職員録 / 品川太右衛門編,品川太右衛門, 明27-30
福井県職員録. 大正15年9月1日現在,福井県知事官房, 大正15
沖縄県職員録,沖縄県, 明27-31
福井県職員録の明治22年3月には、「伊藤銀八」の名は、ありませんでした。
沖縄県職員録 明治27年10月 9コマ に気になる記述がありました。
http://kindai.ndl.go.jp/BIImgFrame.php?JP_NUM=40016914&VOL_NUM=00001&KOMA=9&ITYPE=0 (2009/02/25確認)
上記右の十頁に「伊藤金八 沖縄縣士族」、「牧田新太郎 福井縣士族」がありました。見落としていなければ、沖縄県職員録(明治27年)では「福井縣士族」はこの「牧田新太郎」のみのようです。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 福井藩士
- 伊藤銀八
- 照会先
- 寄与者
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- 近畿大学図書館
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000051767