レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2016/06/18 14:30
- 更新日時
- 2016/11/18 16:46
- 管理番号
- 神戸図-1060
- 質問
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烏原貯水場ができる以前、元烏原村に願成寺があったと聞いているが、今の貯水場のどの辺りにあったのか。
- 回答
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1.烏原村にあった願成寺の場所について
(1)『兵庫県八部郡地誌』(明治16年調査)の烏原村の部分には、「本村字東所(ヒカシンョウ)ニ在リ」と記載。
(2)『西摂大観 下巻』(明治44年刊)には「烏原村住蓮坂の下烏原川の左岸に在り(現今貯水池監督事務所の位置)」とあり。
(3)『神戸古今の姿』(昭和4年刊)には「烏原より石井夢野の間に出づる坂路住連坂の地」とあり、明治30年頃の烏原村と願成寺の写真も記載。
2.住蓮坂について
(1)『由緒あるまち兵庫』(昭和59年刊)には「石井、夢野からもとの烏原村へ行く坂を住蓮坂といっております」とあり。
(2)『歴史と神戸 79号』(昭和51年刊)には「兵庫区の石井町から烏原池畔に出る坂道で、わりに急坂である」とあり。
3.地図について
(1)『日本近代都市変遷地図集成』(柏書房 昭和62年刊)に収録されている地図を見ると次のようになっている。
①明治28年の地図では、貯水池はできておらず、願成寺は載っている。
②明治41年の地図では、貯水池はできており、貯水池の東側に願成寺が載っている。
③昭和10年の地図では、貯水池の記載あり、願成寺は載っていない。
(貯水池は大正4年に嵩上げ)
(2)『神戸市水道七十年史』昭和48年刊)にある「明治38年当時の神戸市」の地図では、貯水池の東側に願成寺が載っている。
烏原村にあった願成寺は、明治33年の貯水池建設にともない、現在地(2016年6月現在:兵庫区松本通2丁目4-11)へ移転した。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 8版)
- 参考資料
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- 『兵庫県八部郡地誌』(明治16年調査)覆刻 後藤書店 1977 (PV:0000308157 0012=317)
- 『西摂大観 下巻』(明治44年刊)復刻・縮刷版版 中外書房 1965 (CT:031076926X 002=3)
- 『神戸古今の姿』(昭和4年刊)復刊 歴史図書社 1977 (PV:0005076918 0012=670)
- 『由緒あるまち兵庫』 神戸市兵庫区 1984 (PV:0000646704 0012=310=2)
- 『歴史と神戸 79号』(昭和51年刊)
- 『日本近代都市変遷地図集成』(柏書房 昭和62年刊) (PV:0000707845 2916=L7A)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000193568