レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/02/27
- 登録日時
- 2012/03/02 02:00
- 更新日時
- 2012/03/15 16:47
- 提供館
- 京都市図書館 (2210023)
- 管理番号
- 右中-郷土-46
- 質問
-
解決
嵐山の鵜飼について知りたい。
- 回答
-
毎年7月1日から8月末日まで大堰川(おおいがわ)で行われる夏の観光行事です。
毎夜7時30分頃,渡月橋上流付近で,鵜船に焚かれた篝火の下,風折烏帽子(かざおりえぼし)と腰蓑姿の鵜匠が6羽の鵜を操り鮎をとり,客船に披露します。観光行事としては,昭和25年に嵐山保勝会が,岐阜の長良川から鵜匠を招いたのが始まりです。
歴史は大変古く,大堰川では平安時代から鵜飼が行われており,捕れた魚を朝廷に献上していたことが『西宮記』に記録されています。また,源氏物語や栄花物語,在原業平や藤原俊成など,数多くの歌にも詠まれています。漁法としては明治時代に廃れ,後に観光行事となりました。
【資料2】【資料3】【資料5】に写真が掲載されています。
【資料11】は,現在の鵜匠と,鵜船を漕ぐ“かじこ”についての新聞記事です。
- 回答プロセス
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●年中行事より…【資料1】~【資料4】
●川や水関連の資料を確認…【資料5】
●数多くの歌に詠まれていることから…【資料6】
●嵯峨・嵐山の歴史より…【資料7】【資料8】 現在の観光行事としてではなく平安時代の記述が中心
●鵜飼の歴史…【資料9】【資料10】
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 8版)
- 日本 (291 8版)
- 参考資料
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- 【資料1】『京都歳時記』(宗政五十緒/編集 淡交社 1986) p184 “嵐山の鵜飼”
- 【資料2】『京都暮らしの大百科』(梅原猛/監修 淡交社 2002) p209 “嵐山の鵜飼”
- 【資料3】『京都歳時記 2 京洛夏の彩り』(小学館 1986) p60 “嵐山鵜飼”
- 【資料4】『京都大事典』(佐和隆研ほか/編 淡交社 1984) p76 “鵜飼”
- 【資料5】『京都水景色』(橋本健次/写真 光村推古書院 1997) p18 “嵐山の鵜飼い”
- 【資料6】『新・京都歳時記 2 嵯峨・嵐山篇』(高桑義生著 光村推古書院 1969) p283~285 “嵐山鵜飼”
- 【資料7】『嵯峨誌 平成版』(嵯峨教育振興会/編集・刊行 1998) p326 “大堰川の鵜飼”
- 【資料8】『京都の歴史を足元からさぐる 嵯峨・嵐山・花園・松尾の巻』(森浩一著 学生社 2009) p68 “葛野川の鮎”
- 【資料9】『国史大辞典 2』(国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1980) p41 “鵜飼”
- 【資料10】『鵜飼』(可児弘明著 中央公論新社 1999) p59~61
- 【資料11】新聞記事『京都新聞 2011年7月1日朝刊26頁』 “風流で勇壮 手縄さばき 嵐山の鵜飼 鵜匠目指し 技盗む「かじこ」”
- キーワード
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- 鵜飼
- 嵐山
- 大堰川
- 鵜
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000102328